2008年4月29日(火)「しんぶん赤旗」

情勢 昨年とは一変

全国革新懇が代表世話人会


 全国革新懇は二十八日、都内で代表世話人会を開き、名古屋高裁の自衛隊イラク派兵違憲判決、後期高齢者医療制度への国民の怒りなど、自民党政治が崩れ、国民の要求実現が進む情勢の特徴と革新懇運動の役割について活発な討議が行われました。日本共産党からは志位和夫委員長が出席しました。

 情勢では、映画「靖国」など表現の自由をめぐる問題、雇用、農業、環境問題なども話題にのぼりました。「国会では、与党の横暴にどう抗するかが焦点だった昨年と今年とでは局面が変わっている。くらしや平和を守るたたかいが、あらゆる分野で攻勢に立っていることに確信を持って進むことが大事だ」「経済界は、サブプライムローン問題に端を発した市場の混乱で大きな困難に突き当たっている。経済界の視野にも革新懇の三目標(平和・民主主義・生活向上)が入ってこざるをえない。戦後有数の変革期だ」「地方でも『貧乏と戦争に反対』などの一致点で民主団体の共同が一段と前進している」などの発言がありました。

 革新懇運動では、「元商工会議所会頭ら有力者が次々全国革新懇ニュース読者に」(神奈川県茅ケ崎市)、「限界集落で革新懇結成の準備が進む」(奈良県)などの各地の奮闘が紹介されました。今年に入り新たに十一の革新懇が結成され、読者はこの一年に一千人以上増えているなど、六月の総会に向け意欲的な取り組みが進んでいることが報告されました。