2008年4月24日付「しんぶん赤旗」

悪政変えよう 固い握手

志位委員長と語る集い 35人入党

神奈川の建設労働者


 22日に横浜市内で開かれた「志位和夫委員長と語る建設の仲間の集い」(党神奈川県建設後援会主催)は、会場にあふれる430人が参加し、志位委員長が語る「綱領と情勢の響き合い」の話にしばしば「そうだ」「その通り」の掛け声もかかり、「自公の悪政を変えよう」「日本共産党の躍進を」という人たちの熱気に包まれました。「集い」後、志位委員長の呼びかけにも応え、会場で21人が入党を決意、事前のとりくみをふくめ入党者は35人になりました。

 志位委員長は、講演と質疑応答のあと、「どういう生き方がもっとも幸福か」について語りました。若きマルクスの「もっとも多数の人を幸福にした人はもっとも幸福な人だ」という言葉を紹介。「自分の幸福だけではなく、多くの人たちが幸福になる世の中をつくることに生きがいを見いだして頑張っているのが日本共産党です」とのべ、心から入党をよびかけました。

 「集い」後、地域や青年、女性など6カ所で入党相談会が開かれ、志位委員長が各会場をまわり、入党者と固い握手を交わしました。

 「自分の力が少しでも役にたてば」と入党した岡戸隆之さん(31)=横浜市・大工=は「医療・介護の問題で困っている人がいることが悲しい。国や社会が助けないで誰が助けるのか。こんな世の中を変えたい」と決意を語りました。

 記入したばかりの入党申込書を手にした女性は、相談会の場で、「しんぶん赤旗」を2時間かけて隅から隅まで読んでいると話し、「なんとしても共産党に前進してほしい」という熱い思いを語りました。これに励まされ、入党を決意する人が2人、3人と続き、司会者から党員としての「四つの大切」(注)の説明も受け、申込書に記入しました。

 会場で入党申込書を記入した横浜市西区の女性(68)は「志位さんの最後の訴えを聞いて、いま自分が動かないといけない、ここ一番のときなんだと思った」と言います。「身近な人が最近入党し、後押ししてくれたことも大きい」とも話していました。

 4月に組合の事務局で働き始めた30代の男性も、会場で入党を決意した一人です。「後期高齢者医療制度は本当にひどい。こういうことをやっている政治に未来はない。これから、志位さんのようにしっかりした考え方をもって生きていきたい。1人じゃ難しいが、仲間のなかに入って切磋琢磨(せっさたくま)して自分を成長させていきたい」と話していました。

 青年の会場には、約30人が集まりました。“先輩党員”がみずからの体験を語り、入党をすすめました。

 「親や親せきがみんな公明党だった」という男性は「実はその親から『共産党に入れ』とすすめられたのが入党のきっかけ」と話し、参加者を驚かせました。自公連立で政治がどんどん悪くなっているなかで、日本をよくするのは日本共産党しかないと入党を決意。20歳のときでした。「いまは週1回、日刊紙を配っています」とのべ、大きな拍手を受けました。

 青年の会場では、2人が入党しました。

 「集い」直前に入党した川崎市川崎区の女性(29)は「親も病気もちで、後期高齢者医療制度など、政府のやることに“おかしい”“間違っている”と思うことが増えてきた」と話します。そして、「日本のおかしいところを直そうとしているのが共産党。自分も力になれればと思った」と入党の動機を語ります。

 党グループの三井敦子さんは「多数の人々を幸福にすることが自分の幸せにつながるといって入党をよびかけた志位さんの話が参加した人の心に響いたと思います。私たちは強い労働組合をつくるためにも大きな党が必要だと、この日にむけて入党の働きかけを強め、私自身も1人を党に迎えて参加しました」と話していました。

 「四つの大切」

 (1)「赤旗」を読む(2)支部会議に出席する(3)学習につとめ活動に参加する(4)党費をきちんと納める。


参加広げ「堂々と党語れる」

 「話題の志位和夫委員長を迎えて全県的な集いを開く」ことが決まったのは2月。3月には、単なる講演会にせず、綱領と国民の関心が響き合う情勢を語ってもらい、参加者を大きく党に迎える集いにしようという機運が盛り上がりました。

 「志位委員長と語る建設の仲間の集い」を開くにあたって、神奈川建設労連の党組織は、劇的な変化をおこしつつある政治情勢のなかで「きたるべき総選挙で必ず勝利できる実力ある党組織を築こう」と、党組織全体で「集い」を通じて100人、当日までに50人の党員を迎えることを目標にしました。

 地域、青年・女性分野それぞれの目標も掲げ、支部会議が開かれていなかった支部・グループが支部会議や決起集会を開きながら、参加を広げました。

 とりくみを通じて党員を迎え「堂々と党を語れる」「垣根がなくなってきた」と、情勢の変化を党員自身が実感します。

 建築基準法改正のもとで工期が長引き、受注が激減、倒産や自殺が相次ぐ業界です。横浜の地元経営者団体からも共産党への期待が寄せられるようになっています。「大手ゼネコンによる下請け単価切り下げをやめさせ適正な単価に」「現役で働いていても、建設国保から仲間が切り離される後期高齢者医療制度は必ず廃止させよう」という切実な願いが、党の改革の方向と一致しています。

 また、建設国保を守るたたかいによって、予算要求が全額認められたことから、「共産党ぬきにこのたたかいはできない」「今たたかえば、政治は変えられる」という確信も広がりました。

 直前までの春の組合員拡大月間を通じて3年連続史上最高規模の拡大をし、5万8千人となったこともはずみとなり、「集いを成功させて、新しい発展段階を迎えた建設労連を支える党勢力をつくろう」と、これまで訴えたことのない人、これまで断られた人に思いきって入党を訴え、組合役員を次々に党に迎えました。

 渡部三郎グループ責任者は「志位委員長の話を聞き、直接話をしたことで、『ひどすぎる政治を変えたい』という多くの仲間を党員に迎えることができました。このとりくみを通じ、党員自身が元気になり、『率直に入党を訴えていこう』と勇気と確信が広がっています。参加した入党対象者はまだ100人以上います。全員に働きかけていきたい」。

感想

雇用問題に関心

 大和市から参加した豊留かおりさん 子どもが20代なので雇用の問題に関心があります。大企業の横暴にたいする社会的批判が当たり前になっていることなど、希望がもてました。最近、誰かと話すと暗い話ばかりになりがちですが、志位さんのように、こうしていけば現状が打開できる、未来が切り開けるんだと話すことが大切なんですね。

党を大きくして

 横浜市鶴見区から参加した野村博子さん 志位さんの話を聞いて、印象に残っていることはいっぱいありますが、いちばんは、共産党が大きくならないと、この国はよくならないということ。後期高齢者医療制度が導入され、保険料が勝手に年金から天引きされてしまうなんてとんでもない。納得しないうちに、どんどんすすめてしまうやり方は絶対に許せない。

まともな主張

 横浜市都筑区から参加した男性(44) 志位さんの話を聞いて、あらためて思うのは、まともなことを堂々と言ってくれるのが共産党だということです。年金は減らされ、医療費は上がり、とても暮らしていけない。どうしてこうなってしまうのか。社会保障を削るくらいなら、軍事費を抑制すればいい。それを言っているのが共産党です。