2008年2月25日(月)「しんぶん赤旗」

党綱領と情勢の響きあいを実感

総選挙で必ず勝利したい

鹿児島市で 志位委員長が会見


 日本共産党の志位和夫委員長は二十四日、遊説先の鹿児島市で記者会見し、十三日の東京都での演説会を皮切りに全国七カ所で演説した感想を述べ、「どこでもこれまでにない盛況になっている。総選挙に向けた取り組みの中で、日本共産党の綱領の立場がこんなに情勢とかみあう時代はないと実感している」と述べました。

 志位氏は、財界・大企業中心、アメリカいいなりという自民党政治の二つの政治悪を打開して「国民が主人公」の日本をつくるという綱領の主張と情勢との間で「大きな響きあいがおこっている」と指摘しました。

 大企業中心主義については、これまで政府・与党などは「国際競争力」を持ち出して、大企業の横暴勝手を弁護していましたが、志位氏は「いまでは派遣労働の実態をとっても、立場の違いを超えてなんとかしなければという声が起こっている」と話しました。

 経済政策についても、軸足を大企業から家計へ、という論調が一般新聞にも現れるなど、「大企業の民主的規制」「大企業に社会的責任を果たさせよう」という主張が「自然に多くの人たちに受け入れられるようになってきた」と話しました。

 アメリカとの関係では、イラク戦争やアフガン戦争などアメリカの軍事的覇権主義が国際的に破たんするなかで、「日米同盟絶対論」が簡単には通用しなくなり、「こんな無法に唯々諾々と従っていいのかという声が広がっている」と指摘。沖縄での米海兵隊員による女子中学生暴行事件や米空母を守るためのイージス艦の事故などもあり、「アメリカいいなり政治を打ち破ろうというのが当たり前の主張になりつつある」と語りました。

 志位氏は、「綱領の、財界・アメリカ中心の政治から『国民が主人公』の政治への変革をという訴えが今ほどかみ合うときはない。これまでにない手ごたえを感じており、ぜひ今度の総選挙で前進・躍進を勝ち取りたい」と決意を述べました。