2008年2月25日(月)「しんぶん赤旗」

希望ある未来 共産党とともに

総選挙勝利へ各地で演説会


鹿児島で志位委員長

写真

(写真)鹿児島市で開かれた演説会で志位和夫委員長の訴えを聞く参加者=24日、鹿児島市

 書記局長時代以来、九年ぶりとなる志位和夫委員長を迎えた日本共産党演説会が二十四日、鹿児島市内で開かれました。会場の宝山ホールは、離島の種子島をはじめ、大隅半島の志布志市から大型バスなど十三台で参加した約千四百人で埋まりました。

 赤嶺政賢衆院議員、田村貴昭、山口ひろのぶ(1区重複)の九州・沖縄ブロックの三比例候補があいさつ。赤嶺氏は「九州・沖縄で党の二議席を回復したい。その先頭にたって頑張る」との決意をのべました。田村氏は、国内では原油高騰に苦しむ庶民、一方で自衛艦は米軍に対する膨大な給油――「油一つとっても大企業優先、アメリカいいなり政治がみえる」と力を込め、党の躍進を訴えました。

 志位氏はイージス艦「あたご」の漁船衝突事故、若者を使い捨てにする不安定雇用、老人への「差別」をおしつける後期高齢者医療制度、農業問題、基地問題などを縦横に語り、「政治の軸足をアメリカと財界・大企業から国民に転換する」という党綱領の立場と国内外の情勢の響きあいを一つひとつ解明。立って聞く人もでたホールは、そのたびに拍手がわき「そうだよ」の声が飛びました。

 農業問題については、北海道に続く農業県・鹿児島でも政府の「横断品目対策」で県内大多数の農家が切り捨てられる、と厳しく批判。党の立場として▽農作物の価格保障と所得補償を組み合わせ、自給率を五割以上に引き上げる▽「品目横断対策」をやめさせる▽無制限の輸入自由化をやめさせる、とのべました。

 志位氏は「規模の大小にかかわらず農業を続けたい人、やりたい人を応援する農政に転換することが大事だ」と強く訴えると、会場はひときわ大きな拍手にわきました。

 演説会では、間近に迫った四月の鹿児島市議選に向けて立候補する三候補が、力強い決意を表明しました。

 生で見る志位委員長が「新鮮だった」と笑顔で話す鹿児島市明和から参加した女性(70)は、「市議選に向けて頑張っている盛り上がりを、国政にもっていきたい」と意気込みを語りました。


香川で市田書記局長(23日)

写真

(写真)市田忠義書記局長を迎えて開かれた日本共産党演説会=23日、高松市

 日本共産党香川県委員会は二十三日、市田忠義書記局長を迎え「政治に春を呼ぶつどい」を高松市のサンポートホール高松で開き、約千二百人が参加しました。

 はじめに市田氏は、定数六の四国ブロックで議席を獲得するには全国一の得票率が必要だとし、「日本一のがんばりで日本一の前進をつくるためにみなさんのお力添えを」と呼びかけました。

 市田氏は、自民党政治の問題点を雇用や社会保障、農業や外交などの面から明らかにし、行き詰まった自民党政治を国民の立場で打開する日本共産党の政策を語りました。

 政府が社会保障の財源確保を理由に消費税増税を狙っていることについて市田氏は、消費税は収入の少ない人ほど負担が重く「これほど福祉に反する税金はない」と批判。導入時から社会保障充実を理由にしているが福祉や医療は一つもよくならず、これまで百八十八兆円の消費税を集める一方、同時期に百六十兆円の法人税減税を行っており、「法人税減税の穴埋めに使われているのが事実」だと指摘しました。

 市田氏は、道路特定財源のような無駄遣いに結びついた税制や大企業・大資産家への行き過ぎた減税をやめ、軍事費にメスを入れれば財源は確保できるとし、経済の軸足を大企業から家計に転換すべきだと強調しました。

 笹岡まさる衆院四国比例候補が「十二年前のねずみ年、党は四国で二議席を獲得しました。今年もねずみ年、何かを起こしましょう」と訴えました。近石みち子衆院四国比例・香川3区候補が決意表明しました。

 参加した市内在住のコンビニ店長の男性(25)は「最近祖母を亡くしたのですが、ぎりぎりまで看病したい思いと高い医療費の間でやるせない気持ちでした。軍事費や大企業を守るために、自分たちの生活が締め付けられていることがわかりました」と話し、入党しました。


高知で市田書記局長

写真

(写真)市田忠義書記局長を迎えて開かれた日本共産党演説会=24日、高知市文化プラザかるぽーと

 日本共産党の市田忠義書記局長を迎えた日本共産党大演説会(党高知県委員会主催)が二十四日、高知市文化プラザかるぽーとで開かれ、会場いっぱいの約千百人が参加しました。

 笹岡まさる衆院四国比例候補、小選挙区高知1区の春名なおあき候補、同3区の村上信夫候補があいさつし、来たる衆院選への決意を述べました。

 市田氏はまず、定数六の四国ブロックで二十七万票を獲得すれば議席が得られるとし、十二年前に小選挙区で当選した「故山原健二郎さんの後継ぎを国会へ」と呼びかけました。

 道路特定財源の問題について市田氏は、政府は道路というと急に地方が大事と言いだすが、「三位一体の改革」で地方交付税を五兆円も減らして農業を破壊し地方を疲弊させてきたのは自民・公明政府だと指摘しました。

 さらに市田氏は、政府が道路特定財源、ガソリン税の暫定税率を十年延長しようとしている背景には今後十年で五十九兆円も使う道路中期計画があるが、内容は「国際競争力強化」を名目にした無駄な道路ばかりであり、通学路4%、防災防雪2・5%、バリアフリー化2・3%しかないことを紹介。「計画を撤回し、必要な道路は一般財源でつくるべきだ」と述べ、暫定税率を廃止し、国民合意をもとに二酸化炭素量を考慮し、大企業・行政部門に重点をおいた環境税を導入すべきだとする日本共産党の政策を語りました。

 南国市から参加した男性(82)は「歴史の中で日本共産党がどういう役割を果たしているのかを話していただいて、本当に日本共産党を改めて見直しました」と話していました。


滋賀で小池政策委員長

写真

(写真)小池政策委員長の演説に拍手でこたえる参加者=24日、滋賀県大津市

 日本共産党滋賀県委員会は二十四日、大津市・びわ湖ホールに小池晃政策委員長を迎えて演説会を開きました。雪の中、千四百人が参加し、「衆院選挙で日本共産党を大きくのばして未来に希望のもてる政治をつくろう」の熱気に包まれました。

 医師の福田章典さんが党への期待を語り、川内たかし衆院比例・滋賀1区候補が「新しい日本をつくるために全力でがんばる」と訴え。瀬戸恵子衆院比例候補が「声を上げれば政治は変わります。なんとしても国会の場で働かせてください」と決意をのべました。

 小池氏は、暮らしと平和の「二つの角度」から日本共産党の日本改革の提案を力説。政府が後期高齢者医療制度などの社会保障の改悪や偽装請負などの違法行為を進める一方で、大企業には減税し庶民には増税していることを告発しました。

 国民の暮らしを守る財源は、来年度予算で四兆八千億円の軍事費や、在日米軍への思いやり予算に加え、道路特定財源の見直しや大企業にたいするもうけに応じた負担を求めることなど、「山ほどある」と力を込めました。

 平和の問題では、憲法改悪につながる、自衛隊の恒久派兵法をねらう民主党と自民党を批判し、「今、薬害肝炎問題など、国民の声が政治を動かしています。今度の解散・総選挙で日本共産党を大きくして、まともな政治をつくっていきましょう」と呼びかけました。

 障害者施設で働いている女性(25)は、「障害者自立支援法の応益負担をどうなくせばいいか分からなかったので、勉強になりました。戦争する国に進められる最悪な結果になれば、大変です。未来のかかった今度の選挙はしっかり訴えていきたいです」と話しました。