2008年2月18日(月)「しんぶん赤旗」

法相の資格なし 鳩山氏罷免要求

志位委員長


 日本共産党の志位和夫委員長は十七日の記者会見で、鳩山邦夫法相が鹿児島県議選をめぐる「志布志事件」の無罪判決を冤罪(えんざい)ではないと言い放った問題について見解を問われ、「鳩山氏の発言は法務大臣としての資格を欠いたものであり、この間の発言を聞いても反省はまったくみられない。法務大臣の罷免を強く要求したい」と述べました。

 志位氏は、志布志事件とは明らかな警察のでっち上げで、それをうのみにして検察が起訴に踏み切ったという問題だったと述べ、法相の暴言について「法務大臣というのは、検察の権力乱用を抑え、公正な仕事をさせるのが仕事なのに、“冤罪とは言えない”と検察の権力乱用を事実上擁護した。また、司法の判断を法務大臣が覆すものであり、二重三重に法務大臣としての資格を欠いたものだった」と強調しました。

 さらに、福田康夫首相に対しても、「資質が疑われる発言を繰り返し、まったく法相の資格のない人物を法務大臣に任命した責任は重大だ」と述べました。