2007年11月7日(水)「しんぶん赤旗」

憲法9条どう考える

志位委員長を波田陽区さんが直撃

日本テレビ系番組


 日本共産党の志位和夫委員長は日本テレビ系列で五日に放送されたバラエティー番組「今夜はシャンパリーノ」に出演し、憲法九条について各党を直撃したお笑いタレントの波田陽区さんのインタビューに答えました。

 党本部を訪ねてきた波田さんを歓迎した志位さんは、「九条はずっと大事に守って、平和な日本をつくる、世界の平和にも九条を生かして平和の外交で貢献する、というのが私たちの立場です」と話しました。

 波田さんが「改憲派の方の中には『いまある自衛隊をわかりやすく明記してあげたい』という意見の方もいますが…」と問いかけると、志位さんは、「(憲法に)自衛隊(の保持)を書いたとたんに大変な変化が起こります。(いまいわれているようなやり方で)憲法を変えたら、まさに海外で殺したり、殺されたりする国になってしまいます」と力説しました。

 「自衛隊は認められない?」と確認する波田さんに志位さんは、「やはり憲法に反しますから」と、国民合意で自衛隊解消(九条の完全実施)をめざす立場を表明。「ただ一気にはなくせません。まず軍縮の方向に向かうべきだと思います」と答えました。

 波田さんの「自衛隊を減らしていって(その過程で)外国からもし攻撃を受けた場合は…」との疑問にも、「万万万が一というときには、存在するすべての力で主権を守ります。(現に)ある自衛隊は活用します」と応じました。

 一方、自民、民主両党などの幹部は九条改憲の立場を表明。波田さんは、インド洋での自衛隊の給油活動を「違憲」とした民主党の鳩山由紀夫幹事長に、国連の決議があれば海外での武力行使も可能という小沢一郎代表の主張の方が「よっぽど憲法違反だと思うのですが…」とたずねるなど各党に鋭いつっこみをいれていました。