2007年11月9日(金)「しんぶん赤旗」

福田・小沢両党首会談がしめした問題点

志位委員長が会見


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(写真)記者会見する志位和夫委員長=8日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は八日、国会内で記者会見し、福田康夫首相と小沢一郎民主党代表による一連の党首会談の今後への影響について問われ、「端的にいって二つの問題が示された」と指摘しました。

 一つは、民意に背く「大連立」の火種が残ったという問題です。

 志位氏は、「大連立」については、小沢氏が民主党役員会の反対を理由にとりあえず「封印」した状況にあるが、七日の同氏の発言の中でも、みずからが「大連立」の道に踏み込んだことに反省の言葉はなかったと指摘。「反省がなければ、いつこれが再燃するか、わからない。民意に背く『大連立』の火種は残されたままだ」と述べました。

 もう一つの問題は、自民・民主両党首の間で、憲法に背く自衛隊の海外派兵の恒久法をつくろうという危険な立場で一致したことです。

 志位氏は、この一致について「非常に危険な動きとして、警戒をはらいたい」と表明。「どういう理由であれ、海外への自衛隊の派兵、戦争への参加は憲法違反であり、この動きに反対することはたいへん大事な課題になっている」とのべ、今後のたたかいの重要性を強調しました。