2007年10月5日(金)「しんぶん赤旗」

「包括的解決で国交正常化」

北朝鮮問題 志位氏提案に首相表明


 福田康夫首相は四日の衆院本会議で、日本共産党の志位和夫委員長が代表質問で北朝鮮問題について行った提案に対し、「政府としては、不幸な過去を清算し、核、拉致、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、日朝国交正常化を実現する」「朝鮮半島の非核化と拉致問題を含む日朝関係の双方がともに前進するよう、最大限努力を行っていく」と述べました。

 志位氏はまず、三日に発表された六カ国協議の合意文書について「非核化への重要な一歩として、これを歓迎する」と表明しました。

 そのうえで、日本政府が、この枠組みのなかで、核兵器のない朝鮮半島を実現するために先頭に立つことの重要性を強調。今後の外交交渉にのぞむべき基本的立場として、日朝平壌宣言の精神にたって、核問題、拉致問題、過去の清算問題などの包括的解決をはかることの重要性を述べ、「一つの問題で前向きの突破がはかられれば、それは他の問題の解決の妨げになるのではなく、促進になる」と指摘しました。