2007年8月20日付「しんぶん赤旗」に掲載

暮らし・平和の願いこぞって吉川さんへ

埼玉知事選 志位委員長が訴え


 埼玉県知事選の投票日(二十六日)まで一週間となった十九日、日本共産党の志位和夫委員長は、さいたま市のJR大宮駅西口で五千五百人の聴衆を前に吉川春子候補の応援演説に立ちました(4面に詳報)。知事選は広範な団体、個人が参加する「民主県政の会」の吉川候補(日本共産党推薦)と、自民、公明、民主各党が相乗りで支援する現職の上田清司知事の事実上の一騎打ちとなっています。


 志位氏は参院選で日本共産党に寄せられた支持へのお礼をのべ、国民が自公政治に代わる新しい政治を模索する新しい時代が始まったこと、共産党はこのプロセスを前進させるため奮闘する決意を表明しました。

 埼玉県政について、民主党出身の現知事で「よりまし」になるどころか、福祉切り捨て、憲法改定の公言、歴史をゆがめる教科書の押し付けなど「自民党以上に自民党的な知事であることがはっきりした」と批判。この候補者を直前の参院選で「対決」してきた自公と民主が相乗りで推していることについて、「県民に説明できる道理も、大義もない」とのべました。

 「参院議員を二十四年間つとめ、女性、子ども、人権、平和の戦闘的で情熱的な守り手」と吉川さんを紹介。県民多数の願いである(1)くらしの安心と福祉(2)税金のムダ遣いをなくす(3)平和と憲法を守る―の「三つの願い」を託し、党派を超えた支持を広げて知事に押し上げようと呼びかけました。

 吉川候補は「国がやらなくても県民が必要とする独自の施策は実現し、悪政から住民を守る防波堤になるのが憲法の地方自治。そういう県政を打ち立てたい」と決意をのべ、拍手を浴びました。

 学童保育指導員の小川美里さんが青年の立場から応援。富士見市の派遣社員の女性(25)は「いままで知事の発言や実績、吉川さんの主張は知らなかったが、今回聴いてみて誰に入れるかはっきりした。吉川さんの平和を守る憲法九条への姿勢とか『従軍慰安婦』のことをこれから解決していこうという姿勢がいいと思いました」と話しました。