2007年6月12日(火)「しんぶん赤旗」

10日の各地の演説会


静岡 志位委員長

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(写真)志位和夫委員長を迎えて開かれた日本共産党演説会=10日、静岡市

 日本共産党静岡県委員会は十日午後、志位和夫委員長を迎えた演説会を静岡市の「グランシップ」大ホールで開きました。県内各地から約三千八百人が参加、会場は熱気であふれました。

 参院選で比例二十万票獲得をめざす党静岡県委員会は演説会にむけ、全県いっせい駅頭宣伝を二回実施。参加をよびかける対話・支持拡大活動を展開してきました。

 有権者から「消えた年金」問題への怒りが広がり、宗教団体からは「安倍政権の下での国家神道の復活が心配」などと改憲を危ぐする声が寄せられています。会場には県内各地から大型バス三十五台、マイクロバス二十七台が集結、用意した普通車用の無料駐車場三百台分も埋まりました。

 志位委員長は、「消えた年金」問題や、自衛隊による違憲・違法の国民監視活動、参院選の二大争点の格差と貧困、憲法問題を縦横に語り、日本共産党の議席の値打ちとそれを伸ばす意味を力説。安倍自公政権の暴走にストップをかける「たしかな」議席、民主党と比べた「たしかさ」などを訴えると、会場から大きな拍手がおきました。

秋田 市田書記局長

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(写真)演説する市田書記局長(壇上)=10日、秋田市

 市田忠義書記局長は十日、秋田市山王の県児童会館で、日本共産党秋田県委員会主催の党演説会で訴えました。参加者は定席(七百七十八席)を超え、多くの人がロビーのモニターテレビで視聴しました。弁士は、市田氏、紙智子参院議員、鈴木さとし参院秋田選挙区予定候補の三氏。

 市田氏は、消えた年金と自衛隊による国民監視の「熱い二つの問題」を取り上げ、「わかっていて放置してきた歴代政府と厚労大臣の責任は重い」「高校生のピースウオークまで監視している。どこからみても憲法違反だ」と指摘しました。

 一九八五年の48・3%にまで落ち込んだ秋田県農業産出額を示して「農業の衰退が商店街や地域社会の崩壊の大きな要因」と指摘、自民、民主、日本経団連の農業の無制限な自由化推進を批判し、「日本共産党の躍進で秋田・日本の農業に明るい未来を切りひらこう」と呼びかけました。

 市田氏は演説の最後に「秋田は中川利三郎さんを何度も当選させた歴史と伝統がある。党員市長もいます。日本の夜明けは秋田からの意気込みで参院選をたたかおう」と呼びかけました。

山口 小池政策委員長

 小池晃政策委員長・参院議員は十日、山口市民会館で、日本共産党山口県委員会主催の党演説会で訴えました。吉田さだよし(選挙区)、春名なおあき(比例)両参院予定候補の訴えと小池氏のユーモアあふれる演説に、約九百人が参加した会場からは「そうだ!」の声が何度も上がりました。

 小池氏は年金問題について、記録をなくしたのは国であり「国民に証明を求めるのは本末転倒」だと述べ、社会保険庁の分割民営化は「最大の責任逃れ」だと批判。国の責任で年金を元に戻すよう正面から追及する党の姿勢を示しました。

 さらに、米軍再編に三兆円、大企業に今年だけで一・七兆円も減税する一方、党が緊急提案する国保料一人一万円減額、介護保険料・利用料減免、六歳までの子ども医療費無料化は約九千億円でできるとし、「参院選挙を国民が主人公の政治実現の第一歩に」と大きな支援を呼びかけました。

長野 吉川参院議員

 吉川春子参院議員は十日、長野県岡谷市で開かれた日本共産党演説会で国会報告し、参院選挙での比例五議席確保と中野さなえ選挙区予定候補の勝利を訴えました。演説会には会場いっぱいの約五百人が参加しました。

 吉川議員は、格差と貧困、年金、地方自治体の財政問題について話しました。安倍内閣と“靖国”派が憲法の平和条項とともに、男女平等の原則を攻撃している問題をとりあげ、「憲法二四条で規定された両性の同等の権利に基づく家族制度を崩壊させようとしている」と指摘。参院選での反撃を訴えました。

 中野さんは軍事費を削って福祉、教育予算の充実を訴え。「信州から平和な日本を」と呼びかけました。