2007年3月21日(水)「しんぶん赤旗」

躍進の流れ 埼玉から

さいたま市で演説会 志位委員長が訴え


 いっせい地方選前半戦の告示まで十日、投票日まで十九日となった二十日、日本共産党の志位和夫委員長を迎えた演説会がさいたま市の大宮ソニックシティ大ホールで開かれ、二千五百人が参加し、ロビーではモニターで聞き入りました。紙智子参院議員、あやべ澄子参院埼玉選挙区予定候補があいさつし、埼玉県議選、さいたま市議選予定候補と後半戦の市町議選予定候補が壇上に勢ぞろいしました。

 埼玉県党は、県議選で現有四議席から八議席以上、さいたま市議選では一議席増の十一議席獲得をめざしています。代表して、もりやひろ子県議予定候補が「県民の命とくらしがかかる選挙に死力を尽くして勝ち抜く」、青柳しんじ市議予定候補が「共産党を命綱と頼る住民のため絶対に負けられない」と決意表明しました。

 志位氏は、安倍内閣の支持率低落、国民が見放しつつある背景に「暮らしの痛みにあまりに鈍感だということがある」とのべ、貧困と格差の広がりや国保証取り上げの問題に対する政府の姿勢をきびしく批判しました。

 党が提案する庶民大増税の中止や最低賃金の抜本的引き上げ、生活保護の母子加算廃止をやめさせるなどの貧困打開要求を紹介し、「誰にでも賛同していただける要求ではないでしょうか」とのべると、大きな拍手がおこりました。

 また、憲法改悪の道を暴走し、「従軍慰安婦」問題での発言で世界とアジアから批判を浴びている安倍首相を指弾し、「『憲法九条守れ』の声をこぞって日本共産党へ」と呼びかけました。

 埼玉県政の問題で志位氏は、民主党出身の上田清司知事が誕生して「よりまし」になったのか問いかけました。現実は福祉切り捨て、改憲の公言など「自民党以上に自民党的」な姿勢であること、県政でもさいたま市政でも自公民「オール与党」か日本共産党かの対決になっているとのべました。

 庶民大増税、重度心身障害者手当打ち切り、大企業誘致のための補助金ばらまきなど「オール与党」の実態を示した上で、日本共産党県議団が築いてきた子どもの医療費助成や少人数学級の前進、障害者自立支援法の軽減措置など「五大実績」をあげていると紹介。「どの党にも負けない奮闘で埼玉から躍進の流れをつくろう」と結び、大きな拍手を浴びました。