2007年3月18日(日)「しんぶん赤旗」

「憲法9条をまもれ」の声はこぞって日本共産党へ

いっせい地方選挙で大いに訴えよう

千葉県決起集会 志位委員長が発言


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(写真)発言する志位和夫委員長

 千葉県の日本共産党と後援会は十六日、志位和夫委員長・衆議院議員も参加して「選挙勝利 全県党と後援会の決起集会」を千葉市内で開きました。五百人が参加しました。

 浮揚幸裕県委員長は、三中総以後の奮闘による積極的変化に確信をもつとともに、勝利をつかめるかどうかはこれからの奮闘にかかっているとして、「前進から飛躍をつくるために、ポスター、音の出る宣伝、対話・支持拡大、党勢拡大などどの活動でも、どの党派・候補にも負けない活動をして、風をおこそう」と訴えました。

 発言・交流では、支部・後援会、選対責任者、予定候補者などから、支部を基礎に、要求にもとづく取り組みを広げながら、新しい人々に働きかけている取り組みがのべられ、必勝の決意が語られました。

福祉と暮らしとともに、「憲法をまもれ」と大いに訴えよう

 発言に立った志位委員長は、「政党状況がどうなっているか、日本共産党の役割をどう押し出すかについて、よくつかんでたたかいぬきましょう」とのべ、都道府県委員長会議での提起を前提において、いくつかの問題に補足的に言及しました。

 一つは、憲法問題です。安倍内閣は、閣僚のモラルが問われるあいつぐ問題、貧困と格差の深刻な広がりにたいする「逆立ち」した対応などで、支持率を続落させ、早くもゆきづまりにおちいっています。このゆきづまりの反動的打開のために、憲法改定に向けた動き、歴史をわい曲する動きを強めています。とくに、改憲手続き法案について、首相の強い意向をうけて、与党が四月上旬までの衆院通過をねらうという重大な状況があります。

 これらを指摘した志位氏は「改憲手続き法案をめぐるたたかいは、いっせい地方選挙のさなかの攻防となりますが、反対の国民的運動をつよめるとともに、選挙戦のなかでも大いに重視し、住民の福祉と暮らしの問題とともに、『憲法九条をまもれの声は、こぞって日本共産党へ』と訴えましょう」とよびかけました。

 同時に志位氏は、「いまの憲法問題をめぐる状況の特徴は、改憲を推進する安倍首相が、『従軍慰安婦』問題で『強制連行をおこなった証拠はない』などと、歴史をわい曲する発言をくりかえし、国際的にごうごうたる批判がおこっていることです。戦争への反省もない勢力が、憲法を変えて海外に武力で乗り出すことに、多くの国々がたいへんな危うさを感じています。侵略戦争に無反省の『靖国』派が改憲の中心にすわっていることの危険性を訴える、すなわち歴史問題と憲法問題を一体に正面から訴えることが大切です」とのべました。

住民をあざむく「野党ポーズ」――やり方そのものを広く明らかにしていこう

 いま一つは「オール与党」批判の問題です。とくに選挙を前にして、民主党の「野党ポーズ」は目にあまるものがあります。千葉県でも、民主党は、自民、公明、ネットなどとともに県政与党ですが、同党千葉県総支部連合会が昨年十二月に発表した「千葉マニフェスト」では、政務調査費の公開、乳幼児医療費助成制度の拡充、介護保険の改善、開発による借金を減らすことなどが列挙されています。しかし、それらのどの問題でも、県民の請願を否決するなど、民主党は、これまで与党として福祉切り捨て・巨大開発の「逆立ち」県政を推進してきたという事実があります。

 それらの問題を指摘した志位氏は、「これまでの悪政への加担への反省もなく、選挙間際になると『野党ポーズ』をとる。これは、無責任、不誠実のきわみであり、こういうやり方そのものを住民に広く明らかにしていくことが大切です」とのべました。

選挙勝利の客観的、主体的条件はある――力つくし、それを現実のものに

 志位氏が最後に、「昨年の大会、さらに今年の三中総以来の活動によって、選挙勝利の条件をきりひらきつつあります。勝敗は、それを現実のものにする残り三週間余の奮闘にかかっています。千葉県の党と後援会の底力を出し切って、必ず前進・勝利をつかみましょう。私もともに奮闘します」とのべると、大きな拍手がおこりました。