2007年2月17日(土)「しんぶん赤旗」

ムダ遣いと腐敗ただし福祉守る共産党大きく

京都大集会に8千人 志位委員長が訴え


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(写真)志位委員長を迎えて開かれた日本共産党大集会=16日、京都市の京都府立体育館

 日本共産党の大集会が十六日夜、京都府立体育館で開かれました。会場を埋めた八千人の聴衆を前に、志位和夫委員長が「京都から党躍進の大きな波を起こそう」と訴え、国政と京都の政治での共産党の値打ちを明らかにしました。

 京都は京都府・市議会とも共産党以外の自民、公明、民主がすべて与党。いっせい地方選はこの「オール与党」か共産党かが最大の争点です。

 志位氏は、代表質問と予算委員会でただした貧困と格差、国の予算のあり方、労働のルール、憲法と平和の問題について、共産党の立場を縦横に明らかにしました。

 貧困と格差の問題にかかわって、民主党の姿勢にふれた志位氏は、同党が、自民・公明両党とともに、労働の規制緩和、社会保障抑制、大企業減税に賛成し、消費税増税を主張してきた事実を具体的に示し、「格差をただすというなら、これまでの姿勢が根本から問われる」と批判。「自民と民主は、憲法でも、暮らしでも、どちらかが『よりまし』とはいえない」とのべ、共産党がのびるかどうかが選挙戦の最大の焦点だと力説しました。

 京都の政治での「オール与党」か共産党かの選択で、志位氏は(1)「福祉の心」をもつのはどの党か(2)税金の無駄づかい、不正・腐敗をただせる党か―の「二つのモノサシ」を示し、自民・公明・民主各党との対比で、全国一の議席占有率をもつ京都府の日本共産党地方議員団の豊かな実績を語りました。

 志位氏は、演説の結びに、韓国、パキスタン、ベトナム訪問にふれ、「どこでも感じたのは、日本共産党の八十四年の歴史の重みでした」と、訪問の意義を語り、「この党の歴史と路線に確信をもって、二つの選挙での連続勝利を」と訴えました。会場からは「がんばれ」のかけ声や大きな拍手が響き渡りました。

 昨年民主町政になった大山崎町の真鍋宗平町長があいさつ。二大選挙をたたかう全候補がそろいぶみしました。新井進党府議団幹事長、山中渡党京都市議団長、穀田恵二衆院国対委員長、成宮まり子参院京都選挙区予定候補、井上さとし参院比例代表予定候補が決意を表明しました。

 大学生(21)=京都市右京区=は「志位さんの話を聞いて、共産党が国民一人ひとりのことを考えて本当に社会を変えようとしていることがわかりました。私も一人ひとりを大切にする社会をつくっていきたいと思います」と話していました。