2006年10月30日付「しんぶん赤旗」南関東版に掲載

「“競争でストレス”その通り」

教基法改悪阻止へ頑張る

志位委員長と懇談

国会質問の傍聴者


 日本共産党の志位和夫委員長・衆院議員は三十日、衆院教育基本法特別委員会で質問した後、国会内で首都圏各地から参加した傍聴者と懇談し、「子どもたちのいじめの問題をより深刻にさせ、子どものストレスの温床となる競争主義を強める教育基本法改悪に反対する国民世論を盛り上げていきましょう」と呼びかけました。


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(写真)傍聴者と懇談し、質問の重要な部分を解説する志位氏=30日、国会内

 志位氏は、懇談の中で質疑によって、(1)「いじめ半減計画」など数値目標を教育現場に押し付けて評価することが逆に教員を追い詰め、いじめを隠蔽する実態を生み根本解決にならないこと(2)これまでの競争と、選別の教育が子どもに大きなストレスを抱えさせ、いじめの温床になっている―ことを指摘して追及したことを紹介し、「政府が教育について無制限に介入することを許す教育基本法改悪法は、教育問題をより深刻にすることが明らかになった」とのべました。

 傍聴した元小学校教員の安藤孝一さん(65)=川崎市=は「志位さんの言う通りです。現場の教師の責任ばかり追及され、競争で子どもは大きいストレスを抱えています。状況をよりひどくする教育基本法改悪の廃案をめざしたい」と語りました。

 地域で教育基本法改悪反対の運動に取り組む長安ゆみ子さん(60)=横浜市神奈川区=は「志位さんの追及は、いじめの問題を通して、改悪案の大きな問題点を明らかにしてくれました。今ががんばるときです。今日聞いたことを広げていきたい」とのべました。

 傍聴と懇談には、日本共産党の大森猛衆院南関ブロック事務所所長と、はたの君枝前参院議員も参加しました。