2006年7月27日(木)「しんぶん赤旗」

原点に立ち雇用・憲法守る

全労連大会が開幕


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(写真)熊谷議長のあいさつを聞く代議員ら=26日、東京都江東区

 全労連(全国労働組合総連合)の第二十二回定期大会が二十六日、東京都江東区内で始まりました。二十八日まで。小泉内閣による悪政と労働者・国民との矛盾が深まるもとで、雇用と権利、暮らしを守り、憲法改悪を許さない共同をめざす今後二年間の運動方針と新執行部を選出し、たたかいを交流します。

 代議員・傍聴者ら四百六十人を前にあいさつした熊谷金道議長は、小泉内閣による悪政が加速する一方でこれに反対する世論と運動も大きく広がっており、歴史的転機ともいえる情勢にあることを指摘しました。

 政府・財界の攻撃から労働者・国民を守る全国的なたたかいと共同をすすめるために全労連を結成した原点にたち返ることを強調。「戦後労働運動の積極的伝統を受け継ぐ歴史の本流としての確信を持って、労働者・国民の切実な要求の前進と改憲阻止のたたかいに職場・地域から総決起しよう」とのべました。

 たたかいの源泉は何よりも職場にあるとして、一致する要求ですべての労働者・国民との総対話と共同を広げることを力説。そのなかで組織も大きく拡大しながら、全労連運動を大きく前進させようと呼びかけました。

 日本共産党の志位和夫委員長ら各界代表があいさつしました。

存在と役割増す

志位委員長あいさつ

 志位委員長は、自民党政治の悪政と財界・大企業の職場支配が重なり、「人間らしい労働のありかたがこんなにも破壊されているときはない」と指摘。同時に、この攻撃が国産車のリコールの急増にみられるように深刻な矛盾をつくりだしているとのべ、「人間らしい労働のルールをもとめるたたかいは日本経済と未来を救う大義あるたたかい。『社会的連帯で反撃を』の旗をたかく掲げがんばりぬこう」とのべました。

 また、全労連の存在と役割がいまほど重要なときはないとして(1)思想・信条の違いをこえて要求実現のために団結する組織としての労働組合運動の原点にたった活動をさらに発展させてほしい(2)平和、民主主義、国民生活擁護を求める国民運動の要としての役割を発揮してほしい――と二つの期待を表明しました。