2006年5月22日(月)「しんぶん赤旗」

日本共産党の本格的前進を

いっせい地方選・参院選――

関西3府県で赤旗まつり 大阪で志位委員長が訴え


 快晴の二十一日、関西三府県で赤旗まつりが開催されました。前日と合わせて二万三千人が集まった大阪では、日本共産党の志位和夫委員長が訴えました。約八千人が参加した兵庫で市田忠義書記局長が、約二千人が参加した奈良で穀田恵二国対委員長が記念講演。来年に迫ったいっせい地方選と参院選で勝利する条件を関西からつくり出していこうと、参加者は「国民が主人公の新しい日本を」との思いを一つにしました。


兵庫 市田氏 奈良 穀田氏

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(写真)大阪赤旗まつりにつめかけた人たちを前に訴える志位委員長=21日、大阪府堺市・大泉緑地

 第二十三回大阪赤旗まつり(堺市大泉緑地)にかけつけた志位委員長は「来年に控えた参院選で、比例代表で六百五十万票以上を獲得し、山下よしき氏をはじめ五人以上の当選、大阪選挙区では宮本たけし氏の議席奪還を必ず」と訴えました。

 志位氏は、「力をつくして奮闘すれば、勝利がつかめる」と強調し、地方選で日本共産党が議席占有率を上昇させていることにマスコミも注目していることを紹介。「底流には、地方政治での『オール与党』政治の矛盾とともに、国政での自民党政治のゆきづまり、新しい政治を模索する国民の動きがある」「広く無党派、保守の方々にも訴えを届けきれば、本格的前進の道が開ける」と呼びかけると、大きな拍手がわき起こりました。

 「いまの政治の構図はどうか」と切り出した志位氏は、小泉政治は内政、外交両面でいまやぼろぼろ、小沢民主党も「対立軸」路線をかかげるが、中身がみえないと指摘。自民党政治を大本から切り替える日本共産党の立場を、暮らし、平和・憲法、教育の国政の三大問題で縦横に語りました。

 とくに教育基本法改悪問題では、「子どもたちの未来、日本の進路を左右する大問題だ」と強調。政府・与党の全面改悪法案には、子どもたちの心をふみにじり、教育の危機をひどくする、憲法に反する重大問題があることを告発し、徹底審議を通じて廃案をめざす決意を強調しました。

 その上で志位氏は、日本共産党は(1)異常な財界中心・アメリカいいなり政治を打破し、「国民が主人公」の政治への展望、資本主義をのりこえ未来社会にすすむ高い理想を掲げる党(2)そのときどきの国民の苦難を軽減することを立党の精神とする党―だと強調。共産党の前進には、マスコミも含めた反共包囲網など独特のきびしさがあることも指摘し、「これを突破するには実力が必要です。自らの力で風をおこして勝利を」と呼びかけ、拍手と歓声に包まれました。

 枚方市から参加した女性(58)は「教師が戦前に子どもをだまして戦場に送ったことをわびた、という話に涙が出ました。そういうことにならないようにがんばらないといけませんね」と話しました。堺市の女性(79)は、「医療改悪は本当にひどい。志位さんが話されたように、年寄りは病気になりやすいんです。私も内科、外科、歯科などのお世話になっています。年金生活ですから、医療費が上がると大変。年寄りいじめの政治はやめてほしい」と感想をのべました。