2006年5月31日付「しんぶん赤旗」

「愛国心」の強制でなく

愛するに足る国つくろう

「国民に依拠」の意味分かった

地元・船橋で「話を聞く会」

志位委員長に満場の拍手


 日本共産党の志位和夫委員長の地元、千葉県船橋市夏見地域で、「志位さんの話を聞きたい」と、地域住民でつくる実行委員会は二十七日、夏見公民館で「志位さんの話を聞く会」を開きました。


目立つ初参加

 知人に誘われた人やビラを見た住民、自治会役員や地域の商店主らが次々と訪れ、会場いっぱいの約百四十人が参加しました。こうした集まりに初めて参加する人がめだち、「ひたすら庶民のために働く党だと分かった」「志位さんや共産党を身近に感じた」などの感想が寄せられました。

 志位さんは、近所の商店街の衰退や大型店の出店、母親から聞いた戦争体験などのエピソードをまじえ、暮らしと平和、教育の問題で約一時間講演しました。

 志位さんは、小泉自公政治が、財界とアメリカいいなりに経済的格差と貧困をひどくする「弱肉強食の経済社会づくり」と、米軍基地強化と憲法改悪で「海外で戦争をする国づくり」を狙っていること、その危険な二つの国づくりに従う人づくりのために、教育基本法の改悪を急いでいることなどを話しました。

 教育基本法の問題では、教員だった父親から、子どもが学校で嫌うのは「えこひいき」「問答無用」「納得のいかないことの押し付け」の三つだと聞いたことを紹介しながら、国が子どもたちに「愛国心」を強制し、子ども同士を過酷な競争と差別・選別の教育に追いたて、学校教育をゆがめてしまう問題点をわかりやすく解明しました。

 日本共産党の市民道徳や教育改革の考え方にもふれたうえで、志位さんは「教育基本法改悪法案を何としても廃案に追い込みたい。『愛国心』の強制ではなく、子どもたちが愛するに足る国をつくるために力を尽くしたい」と力を込めて語り、参加者から大きな拍手がわきました。

 講演の後、参加者からの質問に答えました。「たしかな野党というのはなぜか」「政党助成金をもらわない理由は」「深夜営業の大型店ができて困っている。大型店規制についてどう考えるか」など、国政から地域の問題まで多彩な質問が出され、志位さんは一つ一つていねいに答えました。

友達に話したい

 ビラを見て参加した自営業の男性(65)は「いやーおもしろかった。いま、パーティー券も配らずこんな集会ができる政党ってあるかね。政党助成金をもらわず、国民に依拠してやっていく意味がわかった」と期待を寄せました。

 初めて志位さんの話を聞いた前田奈津恵さん(23)は「一番残ったのは『愛国心』の話。強制がどんなにひどいことか、これから親になる人、学生になる人に一番に伝えたい。私は契約で働き、その前は派遣社員。働くルールが壊されて、格差が生まれているんだと分かりました。友達にも話したい」と語りました。

 「志位さんの話は分かりやすくて、今大変なことがやられそうになっているのだと分かりました」と話す高木良江さん(79)は、「今日のような場を各地でつくって、本当のことを多くの人に伝えてほしい」とのべました。

 集会では、管久雄実行委員長があいさつしました。地域の自治会長が紹介され、地元に住む浮揚幸裕党県委員長もあいさつしました。