2006年5月30日付「しんぶん赤旗」

きっかけは住民の声 賛同者も多彩

地元で志位さんの話を聞く会

千葉・船橋


 「私たちは夏見地域の住民です。日本共産党の志位委員長も同じ夏見に住んでいます。この度、気軽に話し合いできる場を計画しました」。志位和夫委員長の地元・千葉県船橋市の夏見公民館で二十七日、志位さんの話を聞く会が開かれました。党夏見支部や広範な人たちでつくる実行委員会の主催です。予想を超える百四十人で会場はいっぱいになり、「参加者の半分くらいが初めて見る顔の人たち」(夏見支部)でした。

和やかな雰囲気

 「好きなドラマは『宮廷女官チャングムの誓い』です。主演のイ・ヨンエさんは素晴らしいですね」

 会では最初に、司会者から志位さんに「子どものころ何になりたかったのですか」「よく見るテレビ番組は」など十の質問から始まりました。志位さんの答えに会場から笑いが起き、会場が和みました。

 続いて志位さんが一時間にわたり、格差社会、米軍再編と憲法改定、教育基本法の問題を話しました。教育基本法の問題では、国会で、福岡市で使われている通信表に「愛国心」の評価項目があったことを指摘したのに対し、小泉首相が「愛国心を評価するのは難しい」と答えたやりとりを臨場感をもって語りながら問題点を浮き彫りにし、教基法改悪案の廃案に力を尽くすと語りました。

 質疑応答では三人から手が上がり、「共産党はなぜ選挙で伸びないのか」などの質問が出されました。志位さんは、世界を見ても日本ほどマスコミを含め、共産党封じ込めの網を厳しく張り巡らしている国はないと述べ、「この反共封じ込めを突破するには力がいります。そのために党の力を大きくするために頑張っています」と答えました。

党外の人も賛同

 会の具体的な話が持ち上がったのは三月初めでした。夏見の住民から「志位さんが夏見に住んでいるのだから演説会をやったらどうか」という声が寄せられたことがきっかけでした。

 党夏見支部(管久雄支部長)はこれを受けて、「志位さんの話を聞きませんか実行委員会」をつくって、会を開くことを計画しました。管支部長、党夏見後援会長、丸山慎一県議、金沢和子市議らが賛同者になったほか、党外の人たちにも足を運んで賛同をお願いしました。その結果、大学名誉教授、弁護士など合わせて二十五氏が賛同者に名前を連ねました。

 実行委員会は三月から五月まで五回開かれ、住民に会をどう知らせ、どういう内容にするか話し合ってきました。

 丸山県議と金沢市議、管さんが自治会長を訪ねて会へのお誘いをしました。ビラは、「赤旗」折り込み用、志位さんの住むマンション住民向け、地域の全戸配布向けなど四種類を作り、六千枚を配りました。ハンドマイク宣伝も行い、当日の午前中まで誘いを続けました。

 会当日―。会場には、事前の参加確認にもとづいて約八十のいすを用意しました。天気はあいにくの雨模様でした。

 しかし、開会までにいすはほとんど埋まり、主催者があわてていすを足していきました。

 会場近くに住み、実行委員でもある浮揚幸裕県委員長があいさつしました。

今後に生かそう

 会終了後、参加者は会場出口で志位さんと握手しました。志位さんと同じマンションに住む人が「〇〇号室の〇〇です」とあいさつしたり、志位さんと記念写真を撮る青年たちの姿がありました。

 参加者からは「とても良かったので、もっと大勢の人に聞いてもらいたい」などの感想が寄せられました。「赤旗」の購読を申し込む人もいました。

 管さんは「これまでの党の集会はせいぜい四十人くらい。百四十人は画期的。今後に生かしていきたい」と手ごたえを語ります。