2006年4月18日(火)「しんぶん赤旗」

教育基本法・憲法など討議

全国革新懇 代表世話人会開く


 全国革新懇は十七日、東京都内で代表世話人会を開き、当面する情勢、結成二十五周年となる第二十六回総会の運動方針などについて討議しました。日本共産党から志位和夫委員長が参加しました。

 情勢討議では、国会で教育基本法改悪の動きが強まる中、教育の機会均等保障をはじめ多くの民主的改革が進められたことなど、教育基本法の生きた姿を国民に示す必要があるという意見が出されました。

 職場の問題では、非正規雇用の増加で貧困や格差社会が拡大する一方、正規雇用の領域でも成果主義の押しつけが労働の生産性を押し下げ、企業活動そのものを困難にする状況が生まれている中で、たたかえば状況を変えられるという指摘が出されました。あわせて、雇用形態や労働組合の違いを超えて、管理職も含めて国政革新の目標で結集できる職場革新懇が今こそ求められているという意見が出されました。

 憲法問題では、対話の中で、まだ憲法そのものが知られていないことがわかったことや、九条改憲を支持する人でも、共に九条の条文を読むことで「こんなに良いものは変える必要がない」という意見に変わったという経験が報告されました。

 地域・職場革新懇の結成・拡大の取り組みでは、革新懇運動の発展を「綱領的な課題」と位置付けた日本共産党第二十四回党大会決定の実践として革新懇についての学習会が開かれていることが報告されました。

 二十六回総会の方針案の討議では、憲法、暮らしなどの個別要求の実現を目指す運動と共に、安保廃棄などを掲げ民主連合政府を目指す革新懇運動の値打ちを押し出すことの重要性が語られました。