2006年4月4日(火)「しんぶん赤旗」

「特別党学校」終わる

不破、志位、浜野、市田の4氏が受講生と交流

“学び、気概・展望持ち”


 三月二十四日から静岡県熱海市の伊豆学習会館で開かれていた日本共産党の「特別党学校」は三日、講師の不破哲三社会科学研究所所長、志位和夫委員長、浜野忠夫副委員長と市田忠義書記局長が出席した受講生との交流会で十一日間の全日程を終えました。

 特別党学校は「党の将来の担い手となる若い機関幹部の計画的・系統的養成」(第二十四回党大会決定)を目的に開催。今回は、綱領(講師・不破所長)、科学的社会主義(同・志位委員長)、党建設と選挙・幹部論(同・浜野副委員長)の三課目をそれぞれ三日間かけて受講しました。

 交流会では冒頭、三人の講師が受講生から提出されたリポートをもとに感想を述べました。

 不破所長は、リポートがそれぞれ自分の言葉で綱領を語るものになっていると指摘。綱領の値うちは、情勢と活動の展開のなかで新しい側面が浮かびあがってくると述べ、「党学校で勉強して卒業したにせず、たえずその値うちを掘り出す学習を」と呼びかけました。また日常、日本や世界の新しい動きにふれたり、活動のなかで解決すべき問題にぶつかったとき、その問題を綱領はどういう流れ、どういう角度でとらえているか考える習慣をつけることが、綱領を活動の指針にするうえで役立つとアドバイスしました。

 志位委員長は、科学的社会主義の古典を学ぶ楽しさ、面白さ、親しみを感じてくれたことは最大の喜びと話しました。面白さの中身として、探究の過程の書、生きた論争の書として、また歴史のなかで古典を読むことの大切さを指摘。科学的社会主義の基本学習と日々の実践について、学習が深いところで実践を支える力になること、学習を、長い目でとりくみ、成長していくための糧にしてほしいと述べました。

 浜野副委員長は、「リポートをみて、みなさんのこの特別党学校への真剣な思いと学ぶ姿勢に感動しました」と話しました。また、綱領、科学的社会主義の学習をふまえ、党建設を一つの大きな流れのなかでとらえた感想が多かったと指摘。多数者革命の綱領路線実現へ、受講生が党建設の大事さを深いところでとらえていることに敬意を表しました。そして、大会決定を実践するうえでも、過程をよくつかみ、決定そのものを深く自分のものにする努力をと呼びかけました。

 受講生も、党学校で何を学んだか、学習への意欲、悩みなどを率直に発言しました。

 「大局的確信を忘れがちだった。党学校で学び、活動に必然性があり、展望をもってやっていけると確信になった」(秋田・男性)、「特別に党建設に力をいれるべき時期という提起に、受け身的な考えがあった。幹部が敗北的になると前進できない。しっかり学んで、気概をもって日々どんなことにもあたっていきたい」(東京・男性)、「過去の集大成、一緒にたたかっている同志、国民、未来を担う人たち、それらにたいする謙虚さを、三人の講師の話から共通して感じました。自分も謙虚さをもち続けていきたい」(大阪・女性)