2006年3月11日(土)「しんぶん赤旗」

“出番の情勢”確信に

党建設の上げ潮つくろう

日本共産党が幹部会

志位委員長報告


 日本共産党は十日午後、幹部会を党本部で開きました。一月の第二十四回党大会後初めての幹部会です。志位和夫委員長が、(1)大会後の情勢と日本共産党の役割(2)来年の二つの全国選挙に向けたとりくみ(3)党建設のとりくみ―の三点について、常任幹部会を代表して報告し、これを受けて討論しました。

 志位委員長は、情勢について、大会後わずかな期間に大会決議の生命力が浮き彫りになりつつあり、文字通り党の出番の情勢にあるとのべ、次の五点を強調しました。

 第一、小泉「改革」「新自由主義」路線の害悪が噴出し、これに根源をついた批判と打開の方策を示せるのは日本共産党だけだということが明白になったこと

 第二、暮らしの問題では、特に庶民大増税・医療改悪に反対する国民的たたかいが重大な焦点の一つになっていること

 第三、「米軍再編」の名による基地強化押しつけとのたたかいでは、各地で自治体ぐるみのたたかいが発展し、矛盾が噴き出していること

 第四、憲法問題では「草の根」の運動をうまずたゆまず発展させることが重要であること

 第五、政党状況は小泉「改革」の粉飾がはがれるとともに、民主党の「偽メール」問題で野党のあり方が問われ、「たしかな野党」としての共産党の値打ちが浮き彫りになっていること

 選挙の問題では、北海道函館での道議補選(定数二)や、東京・日野、町田市議選の勝利など、この間の中間選挙の前進の教訓を踏まえて、当面三、四月の選挙勝利に全力をつくすとともに、来年のいっせい地方選の候補者の選定を急ぐことを強調しました。

 党建設のとりくみでは、「支部が主役」の党づくりと党勢拡大での毎月前進をどのように統一的にすすめるかという問題について、「この“悩み”は二十年来のものだが、その抜本的打開の方向は大会決定に示されている」と述べ、一部の党員と支部に担われた活動から脱却し、全党員・全支部結集の活動への発展を執念をもって追求しようとよびかけました。

 討論では十四人が発言し、情勢と党の役割、党建設の問題など、経験を交流し、率直な意見交換をしました。最後に志位委員長がまとめの発言をおこない、この三月には文字通り党建設の上げ潮をつくることなどを確認し、会議を終えました。