2006年2月20日(月)「しんぶん赤旗」

日本共産党の日本改革の方針にこそ未来がある

千葉市で志位委員長が講演


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(写真)志位和夫委員長の話に聞き入る会場いっぱいの参加者=19日、千葉市

 日本共産党千葉県委員会と同県建設産業労働者日本共産党後援会が十九日、日本共産党の志位和夫委員長を招き、千葉市のJR千葉駅ビルペリエホールで「日本の進路と未来を語り合うつどい」を開きました。県内各地から約二百八十人が参加し、「わかりやすく、胸にすっと入ってきた。草の根で運動に頑張る気持ちがふくらんだ」などの感想が寄せられました。

 志位氏は講演の冒頭、千葉土建が四年連続で組織を増やしていることや活発な活動にふれ、「みなさんの運動の前進の秘けつに学びたい」として、「人間的な温かい連帯の精神で組織をつくっていることが最大の魅力ではないでしょうか」とのべました。

 国内外の情勢に話をすすめた志位氏は、先月開いた第二十四回党大会で、自民党政治の三つの異常―(1)過去の侵略戦争を正当化する異常(2)アメリカいいなり政治の異常(3)極端な大企業中心主義の異常―を解明し、それをただす改革の方向を打ち出したことを紹介。「党大会後一カ月たったが、党大会で打ち出した改革こそ未来があることが、劇的な形で明らかになってきた」とのべました。

 侵略戦争正当化の異常では、国内外で厳しい批判を浴びている小泉首相の靖国神社参拝への固執と居直りを取り上げて批判しました。

 日本共産党が、日本外交の緊急問題として立場の違いをこえた国民的良識と世論で解決することを呼びかけ、保守の政治家からも「一つひとつうなずける」という声が寄せられるなど内外世論に大きな影響を与えていることを紹介しました。

 アメリカいいなりの異常では、地方自治体ぐるみの反対運動が大きく広がる米軍基地の再編強化の問題、海外で戦争する国づくりに狙いがあることがはっきりしてきた憲法問題を取り上げました。このなかで、憲法を守れと全国に「九条の会」が大きく広がり、国民多数派結集の展望が広がっていることを語りました。

 大企業中心主義の異常では、小泉政治が「構造改革」の名で突き進む「新自由主義」の経済路線を取り上げ、「この『自由』は、大企業が自由勝手にもうける『自由』であって、国民にとっては不自由きわまる経済路線だ」と指摘。その特徴として(1)耐震強度偽装やライブドア事件、貧困と格差拡大として噴き出した「規制緩和万能論」のゆがみ(2)社会保障切り捨てや庶民増税など国の税財政の役割である「所得再分配」機能を壊すこと(3)アメリカ仕込みの経済路線であること―を解明しました。

 とくに、当面の重要課題として医療改悪問題にふれ、この改悪が公的医療体制の解体を狙うもので、「所得の格差が命の格差につながる改革」だと批判しました。

 志位氏は三つの異常による攻撃に、国民のなかで社会的な連帯をつくって反撃していく重要性を強調し、「歴史的転機の時代に、みなさんと力をあわせてたたかっていきたい」と訴えました。