2005年11月15日(火)「しんぶん赤旗」

新しい綱領をふまえ情勢の進歩的打開の道示す

第24回党大会決議案

党建設の本格的前進の方向提起

日本共産党が第5回中央委員会総会


 日本共産党は十四日、党本部で第五回中央委員会総会を開きました。志位和夫委員長が第二十四回党大会決議案の提案報告を、大幡基夫選対局長が「衆議院小選挙区選挙供託金支援基金」の創設についての提案をそれぞれおこない、この日の討論では十人が発言しました。二日間の日程です。


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(写真)第5回中央委員会総会で報告する志位委員長=14日、党本部

■志位委員長が報告

 志位委員長は、報告の冒頭に五章十六節からなる大会決議案全体の特徴について二つの角度から説明しました。

 第一は、「新しい綱領を指針に綱領にそくして、日本と世界の情勢をとらえ、日本共産党の直面する任務を明らかにする内容とした」ことです。

 来年一月に開く第二十四回大会は、新しい綱領の確定後初の大会です。その新しい綱領にそくして決議案の第一章、第二章は、国内の歴史、外交、経済をめぐる諸問題や世界の熱い焦点について解明。どの問題でも進歩的打開の道が新しい綱領にあることを示しています。

 また第三章は、政治戦に立ち向かう大きな政治的な立場と方針を示し、現在の政党状況とのかかわりで、政党としての大道を歩む日本共産党の姿を五点にわたって解明。志位氏は決議案について「日本と世界の情勢の熱い焦点とのかかわりで新しい綱領と日本改革の方針を語り、党を語る重要な指針となる文書となるよう作成した」とのべました。

 特徴の第二は、「二〇〇六年、〇七年を展望し、選挙闘争でも国民運動でも党建設でも、活動の大胆な発展の方向を提起している」ことです。

 志位氏は、〇六年は全国選挙が予定されておらず、〇七年はいっせい地方選挙と参院選挙という二つの全国選挙をたたかう年となるなかで、この二年は「先を見越して党活動にとりくめる重要な時期となる。活動の弱点にも目を向け、あらゆる分野で党活動を大胆に前進させる探求と実践が求められる」と強調。第三章の選挙方針、第四章の国民運動の方針、第五章の党建設の方針は、そういう精神で問題を掘り下げ、提起したものであり、そのなかには、労働組合運動の前進に向けた三つの強化方向(第四章)、党建設を安定的な前進の軌道にのせる五つの強化方向(第五章)など、新たな問題も提起していると説明しました。

 このあと、志位氏は各章ごとに特徴をくわしく説明し、「決議案を全党の英知を結集して練り上げ、すべての支部で討議し、『大運動』の推進力としても活用してほしい」とよびかけました。

 ▼日本共産党の大会 日本共産党にとって最高機関です。党大会は、活動方針を決め、中央委員会を選出します。また、綱領や規約を変えることができます。中央委員会が招集し、二年または三年に一回開かれます。代議員と中央役員によって構成されます。第二十四回党大会は、来年一月十一日から四日間の日程で開かれます。


■日本共産党第二十四回大会決議案 (目次)

第一章 自民党政治の異常な特質と、日本改革の方針

(1)世界に類例のない異常な特質にメスをいれる改革を

(2)過去の侵略戦争を正当化する異常――大本からの転換は急務

(3)アメリカいいなり政治の異常をただし、独立・平和の日本をきずく改革を

(4)極端な大企業中心主義の異常をただす、経済民主主義の改革

第二章 二一世紀の世界の構造変化と日本共産党の立場

(5)世界の平和秩序を築くたたかいについて

(6)日本共産党の野党外交について

(7)資本主義をのりこえる新しい社会への展望

第三章 国民要求にこたえ、党を語り、国政選挙と地方選挙での本格的前進を

(8)この三回の国政選挙のたたかいの教訓ふまえ、本格的な前進へ

(9)政党としての大道を歩む日本共産党――今日の政党状況のなかで

(10)「たしかな野党」の責任をはたしつつ、日本改革の方針を大いに語る

(11)二〇〇七年の二つの全国的政治戦をたたかう方針について

(12)つぎの衆院選挙での本格的な前進をめざす活動について

第四章 多数派結集をめざす国民運動の発展のために

(13)労働組合運動が、本来の役割を発揮し、新たな前進を

(14)革新懇運動、国民各層・各分野でのたたかいについて

第五章 党建設を本格的な前進の軌道に

(15)いま党建設にとりくむ意義を三つの角度からつかむ

(16)どうやって党建設を本格的前進の軌道にのせるか