2005年10月21日付「しんぶん赤旗」南関東版に掲載

米軍司令部移転とめて

はたの候補に熱い期待

志位委員長 相模原、座間、藤沢で演説


 大激戦の参院神奈川選挙区補欠選挙(二十三日投票、定数一)で、日本共産党の、はたの君枝候補(48)=前参院議員=は二十日、志位和夫委員長とともに、自治体・市民一体に米軍基地強化とたたかう相模原、座間の両市と藤沢市で街頭演説し、「日本共産党の勝利で基地強化と爆音をなくそう」と訴えました。

 はたの候補は、「子育てをするには平和な社会が必要です」とのべ、厚木基地でのNLP(夜間離着陸訓練)強行や、爆音をひどくする米陸軍第一軍団司令部のキャンプ座間への移転計画を厳しく批判。「危険な司令部の移転で、市民の暮らしと緑の美しい街を踏みつけさせてはなりません。基地強化反対の願いを込めた一票で押し上げてください」と、気迫を込めて訴えました。

 志位氏は「選挙戦は最終盤に入り、はたのさんが自民、民主の候補を追い上げている」と紹介し、「はたのさんが当選すれば、ワシントンにも衝撃が走り、司令部移転計画を止めることができます」と訴えると、大きな拍手が起こりました。

 どの会場でも、買い物途中や通勤の市民が足を止め、熱心に耳を傾ける姿が目立ちました。

 二歳の子どもを連れて熱心に聞いていた相模原市の堀江麻梨さん(22)=主婦=は「司令部の移転でテロの標的になると思うと本当に怖い。子どものためにも基地と爆音をなくしてほしい」と語り、藤沢市の池田治子さんも「米軍機の爆音には、本当に怒りを感じます。はたのさんの当選でやめさせてほしいです」と期待を寄せました。

 相模原市の山崎雄一さん(25)=会社員=は「自民党や民主党の姿勢は県民の思いとは違う。今の政治はバランスが悪いから、もっと共産党の議席が増えてほしい」と語りました。

 「志位委員長の話を初めて聞いた」という座間市の畑広子さん(69)は「私は満州(中国東北部)から引き揚げた戦災孤児で、戦争の無残さは身にしみています。戦争の傷を負う人の心を理解せずに改憲をいい、靖国神社へ参拝する小泉内閣に、絶対負けないでほしい」と話していました。

 相模原市には、吉井英勝衆院議員がかけつけました。