2005年10月21日(金)「しんぶん赤旗」

基地強化は許さない

参院神奈川補選

志位委員長が訴え


 日本共産党の志位和夫委員長は二十日、最終盤を迎えた参院神奈川補欠選挙(二十三日投票)で、はたの君枝さんの応援に入り、藤沢、座間、相模原の三市で街頭から必勝を訴えました。庶民大増税、改憲、米軍基地の三大争点で自民、民主両党の悪政の競い合いがきわだってきている国政の状況を報告し、これと正面から対決する日本共産党の議席の値打ち、はたのさんの勝利の意義を浮き彫りにした志位氏の訴えに、多くの市民が耳を傾けました。

 志位氏は演説の冒頭で、「小泉首相は数の力を背景に暴走を始めている。郵政民営化法の強行、庶民大増税、憲法九条改定の動き、そして靖国神社参拝の暴走にまですすんだ」とのべ、侵略戦争を正当化する靖国神社に小泉首相が参拝したことを批判。米紙ニューヨーク・タイムズも社説で首相の参拝強行を批判するなど、国際的な抗議・批判の高まりを紹介しながら、「歴史を偽造したり、侵略を正当化することは許されない。その思いを反戦平和をつらぬく日本共産党の、はたのさんに託してください」と訴えました。

 米軍基地問題をめぐり志位氏は、とくにキャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部の移転問題の本質が、イラクのような先制攻撃の戦争をいつでもどこでもやれる態勢づくりにあると指摘し、パネルも示して基地機能強化の狙いを告発。基地移転について自民党候補は「抑止力を維持する観点から重要」とのべ、民主党代表は「移転には柔軟に対応すべきだ」とのべていることをあげ、「自民も民主も、日本の平和を壊し、独立を壊すことで、同じ悪い道の競い合いをやっている」と厳しく批判。はたのさんだけが、真正面から司令部移転反対、基地撤去を主張していることを紹介し、「日米政府は、県民の怒りを恐れて移転を正式には決められないでいる。はたのさんの勝利で、基地強化の計画をストップさせよう」と呼びかけました。

 はたのさんは「米陸軍第一軍団司令部の移転を容認する自民・民主の候補には負けられません。基地強化やめよ、爆音をなくせの願いを託してください」と訴えました。

 藤沢市の女性(55)=会社員=は「小泉首相の靖国神社参拝は許せません。国内だけでなくアジアの人たちの神経を逆なでする行為だと私も思います。憲法九条を守り、首都圏の基地をなくすため、はたのさんに頑張ってほしい」と話していました。