2005年10月7日(金)「しんぶん赤旗」

増税も改憲も基地強化もストップ

県民の願い はたのさんへ

志位委員長が訴え


 民主党前議員が先の衆院選に出馬し、自動失職したことに伴う参院神奈川選挙区補欠選挙(定数一)が六日告示(二十三日投票)され、日本共産党から、はたの君枝前参院議員(48)が立候補しました。ほかに、自民党から川口順子前外相(64)=新、公明党推薦=、民主党から米国弁護士の牧山弘恵氏(41)=新=が立候補しました。

 はたのさんは、JR横浜駅西口で、志位和夫委員長とともに第一声をあげ、「子育て世代を直撃する庶民増税を進めたり、憲法九条を変えたり、米軍基地を強化する政治に反対するただ一人の人として全力をあげます。子どもたちに明るい未来をとの願いを託してください」と力強く訴えました。

 志位氏は、小泉・自公政権の暴走政治を食い止めるうえで、「神奈川県民だけでなく、日本の進路にかかわる大切な意味を持つ」と、同補選の意義を強調。三つの争点―(1)公約違反の庶民大増税問題(2)憲法九条の改定問題(3)キャンプ座間(相模原、座間両市)への米陸軍第一軍団司令部移転など米軍基地の再編強化問題―について詳しく解明し、どの問題でも、県民・国民とともに反対を貫く日本共産党の実績と役割を紹介。「庶民大増税ストップ、憲法九条を守り抜く、米軍基地のない神奈川への願いを、日本共産党へ」と呼びかけました。

 同日は、自民党の小泉純一郎総裁と民主党の前原誠司代表も自党候補の応援に入りました。

 小泉氏は、庶民大増税や憲法問題にはいっさい触れず、「改革を止める勢力を拡張させてはならない」と絶叫。前原氏は「税金の無駄遣いにメスを入れず増税はふざけるなといいたい」と小泉内閣を批判しましたが、マニフェスト(政権公約)に民主党が消費税増税や各種控除の廃止を掲げていることには触れませんでした。

 また、地元新聞が「各候補者に積極的に語ってほしいのは、在日米軍再編問題」「司令部移転に反対する相模原、座間両市民の署名が合わせて二十七万人を超えた重みをどう受け止め、その願いを生かすのか」(六日付神奈川新聞社説)と指摘した米軍基地問題についても、小泉、前原両党首、川口、牧山両候補は一言もありませんでした。

 同補選は告示日から、自民党も民主党も、国民の願いに真正面からこたえる政策を示すことができないこと、こたえることができるのは日本共産党だけであることが鮮明になりました。