2005年10月12日(水)「しんぶん赤旗」

小泉政治の暴走に社会的反撃を

日本共産党第4回中央委員会総会開く

総選挙「善戦・健闘」を確信に本格的前進へ

志位委員長が幹部会報告と結語


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(写真)日本共産党第4回中央委員会総会。報告するのは志位和夫委員長=10日、党本部

 日本共産党は十日、党本部で第四回中央委員会総会を開きました。志位和夫委員長が「総選挙の総括と教訓」「総選挙後の新しい政治情勢と当面する日本共産党の任務」を主題に幹部会報告を行い、報告と結語を全員一致で採択して閉会しました。

 志位委員長は報告の冒頭、圧倒的多数の議席をえた小泉・自公政権による政治の反動的暴走の危険が強まり、民主党が同じ流れのなかで「改革を競い合う」立場を鮮明にするという新たな政治情勢に言及。「この暴走から日本の平和と民主主義、暮らしを守る社会的反撃と国民のたたかいがいよいよ重大だ」と日本共産党が果たすべき役割を強調しました。

 そのうえで、総選挙での「善戦・健闘」への確信と同時に、議席増、議席獲得が果たせなかったのは悔しいという感想が出されたことを紹介。選挙戦の総括と教訓について(1)「善戦・健闘」を全党の深い確信にする(2)今回の結果に甘んぜず、本格的な前進のために何が必要かを明らかにする―の「二つの基本的角度」から報告しました。

 このなかで、総選挙での党の得票・議席は「小泉突風」に正面から対抗し、自力で「風」をおこして積み上げたものであることを指摘。本格的な前進に向けた党の活動と実力の水準にかかわる問題では、(1)新しい綱領がしめす日本改革の方針を広く国民に語り、国民の共感と支持をかちとるとりくみを日常の活動として抜本的に強めるとともに、(2)国民と結びついた強く大きな党づくりが重要になっていることを提起しました。

 総選挙後の新しい政治情勢について、小泉・自公政権の反動的暴走への危険を直視しつつ、この政権の国民的な基盤はぜい弱で、国民との矛盾をいよいよ深刻にしていることをよくとらえることが大切だと強調しました。郵政、憲法、増税問題などで民主党新執行部と与党との政策的合流が顕著になっているなかで、日本共産党の政治的影響力を広げ、党を強く大きくする絶好のチャンスが目の前に広がっていることを解明。庶民大増税反対、憲法をまもりぬく、日米軍事同盟強化反対など直面するたたかいの課題について詳しく報告しました。

 「党勢拡大の大運動」の到達点を報告した志位委員長は、党大会に向けて「大運動」を前進・飛躍させるうえで、(1)「大運動」の原点にたちかえり、国民的意義をつかむ(2)難しい条件のもとでも粘り強い努力を重ね、前進をかちとっている経験に学ぶ(3)「大運動」のとりくみのなかに、党の財政基盤強化のとりくみをしっかりと位置付ける―の三点をあげました。

 最後に、当面する中間地方選挙の一つひとつで勝利を積み重ねながら、二〇〇七年のいっせい地方選挙、参院選挙での勝利にむけたとりくみを開始することをよびかけました。

 結語で志位氏は、選挙総括を「二つの基本的角度」で深めてこそ胸におち、前進へのエネルギーが引き出せることを強調。日本改革の方針を広く、国民に語るとりくみを党の日常の活動として抜本的に強める意義を解明しました。党大会をめざす「大運動」を成功させる条件はおおいにあるとのべ、その成功をよびかけました。

■党大会招集日(来年1月11日)、議題など確認

 四中総は、第二十四回党大会を二〇〇六年一月十一日に招集することを決定しました。会期は四日間。議題は次のとおりです。

 一、大会決議と中央委員会報告

 一、中央委員会の選出

 一、その他