2005年10月7日(金)「しんぶん赤旗」

米軍基地問題 熱い争点に

参院神奈川補選

志位委員長が会見


 日本共産党の志位和夫委員長は六日、国会内で記者会見し、同日告示された参院神奈川補選について「国政の行方にとっても大事な選挙だ」と強調し、庶民増税、憲法改悪、米軍基地の強化・固定化の三つの争点が浮き彫りになってきたと指摘しました。

 このなかで、米軍基地再編問題について詳しく解明。地元紙も社説で“基地再編の問題について政治家が物をいわなければ、有権者に対する責任を果たしたことにならない”と主張しているとして、「私たちは基地強化・固定化に反対だ。基地のない神奈川を目指す立場を大いに訴えていきたい」と語りました。

 また、座間市と相模原市であわせて二十七万人分の米陸軍第一軍団の司令部移設反対の署名が集まるなど県民的な運動が起こっているなかでの選挙だと指摘。それにもかかわらず、自民党も民主党も第一声では基地問題に一言も触れなかったと批判し、「沖縄に次ぐ第二の基地県である神奈川の選挙で、米軍基地の問題に触れずに独立国の政党・政治家といえるか」と述べました。


■小泉首相第一声

■国民に訴える中身がない

 日本共産党の志位和夫委員長は六日の定例記者会見で、小泉純一郎首相の参院神奈川補選での第一声について触れ、「訴えることがなくなっている」と感想を語りました。

 志位氏は「首相は総選挙のときには郵政一本で演説していたが、今回はそれもなく、『低公害車を増やした』などと漫談調で語るだけだった」と指摘。「何千何万と聴衆が集まる状況でもない。突風は去ったという感じだ。政党の本当の地力が試される選挙となる」と述べました。