2005年9月1日(木)「しんぶん赤旗」

各地の街頭演説で訴え

志位委員長

市田書記局長

小池政策委員長


■宮城、福島、千葉 志位委員長

 日本共産党の志位和夫委員長は三十一日、宮城、福島、千葉の三県をかけめぐり、街頭から「たしかな野党・日本共産党の前進を」と呼びかけました。

 志位氏は、仙台駅前で二千人、福島駅前で千七百人を前に訴え。郵政事業を民営化すれば、年金も景気も外交も財政もよくなるという小泉首相の“郵政民営化バラ色論”を痛烈に批判したなかで、「財政が悪いのは、ムダな大型開発をやっている首相自身の悪政の責任だ」と強調。来年度予算の概算要求でも、ムダの典型といわれる関西国際空港二期工事に三百六十七億円も要求されたことをあげ、「こんな無責任ないい方は許されない。共産党をのばして郵政民営化ストップの審判を」と呼びかけ、大きな拍手につつまれました。

 郵政民営化一本に絞って訴える小泉首相の手法についても、志位氏は、英紙フィナンシャル・タイムズが「郵便より世界は広い」と題して首相のやり方を痛烈に批判していることを紹介。イラク問題、靖国問題など、日本外交には大問題があるのに何も語らない首相に英国からも批判が届いているとのべた志位氏は、「アメリカいいなり、戦争無反省で八方ふさがりの日本外交の打開に向けても、日本共産党はがんばりぬきます」と訴え、「いいぞ」の声と拍手がわきおこりました。

 また、千葉・津田沼駅前では、二千五百人を前に日本共産党の前進を訴えました。

■和歌山、滋賀、京都 市田書記局長

 日本共産党の市田忠義書記局長は三十一日、近畿入りし、和歌山、滋賀、京都をかけめぐり、街頭から日本共産党への支持をよびかけました。同日、滋賀、奈良、京都を遊説した小泉純一郎首相と対決するかっこうとなりました。

 この日は首相のほか、公明・神崎武法代表が大阪、兵庫で訴え、前日には自民・武部勤幹事長や民主・川端達夫幹事長が、近畿入りし、激しいたたかいが続いています。

 市田書記局長は和歌山駅前で六百人を前に、滋賀・草津駅前で六百五十人、京都・福知山駅前で千人を超える聴衆を前に訴えました。

 市田氏は、昨年の参院選・和歌山選挙区の民主党公認候補が大阪2区の自民党候補で出ていることや、奈良県の前自民党県議が民主党の公認で出馬、京都府の自民党公認候補が民主党の候補者公募にも応じていたことなど、“政党間相互乗り入れ”の実態を指摘。「鉄道の世界なら相互乗り入れは便利だが、政治では一種の退廃現象だ」「日本共産党以外の政党は垣根がなくなり、違う名前でも自民党の一派閥になっている」と批判し、「自民、公明の悪政にきっぱり対決し、どんな問題でも国民の立場で堂々とものをいうたしかな野党は日本共産党をおいてほかにない」と力説しました。

■栃木、茨城 小池政策委員長

 日本共産党の小池晃政策委員長は三十一日、宇都宮市と水戸市を訪れ、宇都宮駅前と水戸駅前で日本共産党への支持を訴えました。

 小池氏は「政党のあり方が問われている」とのべ、「政党がくっついたり、離れたり、突然生まれたりと節操がない」と批判。「日本共産党に投じていただいた一票は、たしかな野党を伸ばす一票として必ず生きる」と強調し、日本共産党への支持をよびかけました。

 水戸市の女性(56)は「小池さんの話は分かりやすい話だった。孫が生まれたばかり。憲法、平和を守っていかなければならない」と語り、女子学生(20)は「自民党、民主党のどちらが政権をとっても政治は変わらない。政治を変えるには日本共産党を伸ばすことが必要」といいます。

 宇都宮市の女性(29)は「小泉首相のいう『郵政改革』は、まやかしだと分かった。たしかな野党として頑張ってほしい」と期待を寄せました。