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2005年8月15日付「しんぶん赤旗」に掲載
 訴える志位和夫委員長（中央）、木島日出夫衆院比例代表北陸信越ブロック候補（左）、中野さなえ衆院長野１区候補＝14日、長野市、長野駅前 |
日本共産党の志位和夫委員長は十四日夕、長野駅前で衆院比例北陸信越ブロックの木島日出夫候補と中野さなえ衆院長野１区候補とともに街頭演説をおこないました。お盆の帰省客や買い物客が足をとめるなど、千人の聴衆がつめかけ、志位委員長らの訴えに聞き入りました。
北陸信越ブロックで日本共産党は、前回の総選挙でわずか六千票足らずで次点となり議席を失いました。木島候補は、「北陸信越の前議員三十一人全員が、憲法改悪派です。消費税増税派です。北陸信越の住民の願いをわが願いとして、何としても勝ち抜きたい」と訴え、大きな拍手をうけました。
志位氏は、総選挙で問われるどの課題についてみても、自民、民主の「二大政党」では展望は開けず、「日本の政治には『たしかな野党』が必要です」と日本共産党への支持を訴えました。
このなかで志位氏は、自民、民主が九条改憲を競い合っている状況にふれ、戦後の日本が「どうして九条をつくったのでしょうか」と問いかけました。
志位氏が紹介したのは、長崎市の「平和式典」（九日）で被爆者代表の坂本フミヱさんがのべた「平和への誓い」です。
「見渡すかぎりのがれきの山。一目散に近所の林に走ったが、衣服をはぎ取られて裸同然の人、胸をえぐられピクピク動く心臓が見える人でいっぱい。……こんな苦しみは二度と味わいたくない。命ある限り『長崎を最後の被爆地に』と叫びつづけたい」――当時女学校三年だった坂本さんの凄惨（せいさん）な体験と「誓い」を、「平和式典」に出席した志位氏は、強い衝撃と感動をもって聞いたとのべました。
志位氏は、「長崎平和宣言」が、先の戦争への深い反省から「憲法の平和理念を守」ることを強く求めたことをあげ、「九条をつくった土台には、おびただしい犠牲があったことを忘れてはなりません。この平和の誓いを守りぬくために、日本共産党は全力を尽くします」とのべ、大きな拍手につつまれました。
志位さんの姿を見て立ち止まり聞いていた山中真琴さん（３１）は、「政権交代で政治は変わると思っていた。自民も民主も同じと聞いてびっくりしました。たしかな野党は必要だと思います」と語っていました。
