2005年8月14日付「しんぶん赤旗」南関東版に掲載

郵政問題 わかった

横浜駅西口・志位委員長演説 聴衆から共感の声


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街頭演説に集まった人たちと握手をかわす志位和夫委員長=12日、横浜駅前

 日本共産党の志位和夫委員長は十二日、横浜駅西口で街頭演説し、「日本の政治には、たしかな野党が必要です。三十日公示の総選挙(九月十一日投票)で、私の議席の確保とともに、大森たけしさん(比例、神奈川5区候補)とふたたびコンビで国会で働けるようお願いします」と訴えました。大勢の聴衆からは、しばしば共感の拍手や声援が飛びました。

 志位氏は、郵政民営化や社会保障改悪など国民いじめの「構造改革」、大増税路線、憲法改悪、靖国参拝問題で小泉自公政治ときっぱり対決してきた実績と党の政策をわかりやすく訴えました。

 「郵政民営化でサービスが良くなる」との小泉首相の主張に対して、民間大銀行を例に過疎地だけでなく都市部からもどんどん撤退していることや、公共料金の支払いなど生活に欠かせない銀行口座に高い手数料をとっていることなどを例に、その根拠のなさを批判すると、「そうだね」とうなずきあう姿がみられました。憲法問題で、「私たちの父や母から受け継いだ九条を、子どもや孫にきちんと渡すのが私たちの責任です」との訴えには、ひときわ大きな拍手がわきました。

 元教員の小倉和広さん=川崎市=は「志位さんの演説はすごい切れ味だった。二大政党キャンペーンに共産党がどう立ち向かうかが伝わった。民主党は対決姿勢ばかりで政策がはっきりしていない。共産党に勝ってほしい」とのべました。

 「その通り!」と声援を送っていた岡照美さん(65)=横浜市港北区=は「郵政や庶民大増税、憲法や平和外交のどの課題をとっても、『国民の命こそ大事』という思いと気迫が伝わり、元気がでました」と話し、横浜市都筑区に住む走尾恵子さんも「郵政民営化問題で、私たちが選挙で訴えていく論拠を得たと思います。子どもたちにくらしやすい社会を残したい。大企業からお金をもらっていない共産党だからこそ、できることだと思います。がんばります」と語り、志位演説に力を得たようでした。

 街頭演説では、大森氏と、全小選挙区の候補者も訴えました。

 大森氏は、アスベスト被害を受けた横浜の労働者の訴えを国会でとりあげ、労災認定をかちとったことを報告し、「労働者の命を奪う大企業優先の政治を正さなければならない。経団連から献金をもらう自民党や民主党では、その仕事はできません」と訴え、議席奪還への決意をのべました。