2005年6月28日(火)「しんぶん赤旗」

“政治変えたい”願い 共産党に

都議選 志位委員長が訴え


 日本共産党の志位和夫委員長は二十七日、杉並区の地元商店街の各所でおこなった演説で、都議選の一大焦点に浮上してきたサラリーマン増税計画や、暮らしや福祉の切り捨て、税金の無駄遣いを進める自公民の悪政連合に、日本共産党の前進で怒りの審判をくだそうと訴えました。

 「都議選前にとんでもない増税計画が発表されたのをご存じですか」。こう訴えをはじめた志位氏は、政府税制調査会が発表した各種控除の縮小・廃止と、自公民が二〇〇七年度に実施をねらう消費税の二ケタ税率への増税をあわせると、年収五百万円の四人家族の場合、五十五万円の負担増になると報告。「これは手取りの二カ月分です。サラリーマンの家計を破壊し、商店街のご商売も成り立たなくなるではありませんか」と告発しました。

 そのうえで、民主党も消費税増税や所得税控除の縮減を掲げていると指摘。「日本共産党の前進で、増税勢力に厳しいノーの審判をくだしましょう」と訴えました。

 続いて、都政をめぐって都民の怒りをひろげている三つの問題―浜渦・石原問題、豪華海外視察、民主党の「野党ポーズ」の問題に話を進めました。

 浜渦・石原問題では、知事の横暴勝手や数々の妄言に、日本共産党以外の政党が批判一つできないことが明らかになったと指摘。「都民の立場で知事の暴走をチェックする都議会本来の仕事を堂々と行っているただ一つの党、日本共産党をのばし、都民の手に都政を取り戻しましょう」と力説しました。

 豪華海外視察について、「都民の怒りが収まらない背景には二つの理由がある」として、自公民が福祉切り捨てと巨大開発無駄遣いの張本人であることを批判。「日本共産党をのばして無駄遣いはきっぱり中止させ、福祉や暮らし、中小企業の応援に税金を使わせようではありませんか」と呼びかけました。

 民主党が「ブレーキばかりの党はいらない」と日本共産党を攻撃していることについて、「日本共産党は都民の立場にたって一つひとつの議案を吟味し、約六割には賛成し、都民いじめの法案にはきっぱり反対している」と事実を示して反論。民主党こそ「悪政にブレーキ」どころかアクセルばかり踏んできたことを指摘し、「『政治を変えたい』という願いは、どうかこぞって日本共産党にたくしてください」と訴えました。