2005年6月25日付「しんぶん赤旗」に掲載

明るい都政の実現へ

共産党幹部が各候補応援

東京都議選告示


豊島・文京・品川・大田で 志位委員長

 日本共産党の志位和夫委員長は、東京都議選の告示日となった二十四日、池袋駅東口での第一声のあと文京区の小竹ひろ子候補、品川区の、ふじた美佳候補、大田区の、かち佳代子、中村みのる両候補を応援しました。文京区で四百五十人、品川区で六百人、大田区では千五百人を超える人垣ができました。

 品川区の大井町駅前では、志位氏らの演説が始まる直前まで、自民党と民主党の都議候補が訴え。各党がしのぎを削る激戦です。自民党候補は「三十人学級にして先生を増やすと混乱する」と都民の願いに背をむけました。

 志位氏の演説を、メモをとりながら聞いていた書店店員の津田悟さん(30)=品川区=は「都議選で各党候補の話を聞いているところです。今年になって、祖母が介護を受けるようになり、共産党のいっていた福祉の話が身近になりました。民主党候補は、名前の連呼ばかり。共産党には期待しています」と話していました。

 志位氏が「東京の都政と都議会を戦争賛美と憲法破壊の場にしてはならない」と訴えると、どこでも聴衆から大きな拍手がわきました。

 扇子で日差しを避け、うなずきながら聞き入っていた山縣敏子さん(76)=文京区=は、終戦を中国で迎えた「戦中派」。都議会で侵略戦争礼賛の戦争展を開いた自民党、民主党について「恐ろしい。戦争を知らないのね。あの戦争が非人間的だったことは、私はよく知っている。周りには『都議会が大政翼賛会になっている。共産党だけが救いよ』と話しているのよ」と話していました。

中野・杉並・世田谷・新宿で 市田書記局長

 日本共産党の市田忠義書記局長は東京都議選(七月三日投票)が告示された二十四日、中野、杉並、世田谷、新宿の四カ所を精力的にかけめぐり各都議候補を応援。集まった聴衆に日本共産党への支援を訴えました。

 市田氏は、石原都政のゆがみをただし、くらしと福祉、平和を守り、むだ遣いを是正するために、自民、民主、公明、生活者ネットの「オール与党」政治を変え、「明るい都政を実現しよう」と呼びかけました。

 この日、民主党の岡田克也代表が、JR中野駅や阿佐ケ谷駅頭での第一声で、「石原都政をチェックする」「いいときはアクセルをふみ、悪いときはブレーキをふむ」とのべたと紹介。「選挙のときだけ野党のふりをし、都民をあざむくのは、ええかげんにしてほしい」との訴えに、「その通り」とかけ声がとび拍手が起きました。

 市田氏は、植木こうじ候補(中野区)が、都議団副幹事長として超党派の豪華海外視察をやめさせるなど、実績抜群の候補者であると紹介。吉田信夫候補(杉並区)が日本共産党都議団幹事長として都民のくらしと福祉を守る活動の要の役割を果たしてきたとのべました。都立梅ケ丘病院存続のために奮闘してきた、たぞえ民夫候補(世田谷区)の活動の原点が福祉であると強調。都議会で福祉切り捨ての「オール与党」と対決してきた大山とも子候補(新宿区)の声は「福祉の心そのもの」と、各都議候補を押し上げました。

 市田氏は、各選挙区で訴えた後、聴衆のなかに入り、握手で激励にこたえました。中野区在住の杉英夫さん(74)は「民主党にはあきれはてる。二大政党の争いというが、自民党内の派閥争いと変わりない」と語りました。

立川・練馬・荒川・葛飾で 小池政策委員長

 日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員は東京都議選が告示された二十四日、浅川修一(立川市)、松村友昭(練馬区)、小林行男(荒川区)、高橋信夫(葛飾区)各候補とともに街頭演説し、「暮らしを立て直し、無駄遣いをやめさせる一票、憲法九条を守る願いを日本共産党に託してほしい」と訴えました。

 小池氏らの訴えに、西武新宿線練馬駅南口では、バイクで通りかかった男性が「頑張れ」と大きな声で激励して行きました。

 立川市の横田志織さん(24)は「福祉や医療の施策を削るなんて、弱い者いじめはよくないと思います。知り合いのお年寄りも入退院を繰り返し、医療費の負担が大変だそうです。政治が悪い方向に進んでいる時に、石原知事に『ノー』といえる共産党の人が都議会に必要だと思います」と話します。練馬区で訴えを聞いた自営業の男性(70)は「自民党も民主党も同じですよ。増税ばかり押しつけて、はらわたが煮えくり返る。共産党の(『オール与党』批判の)話は自民党、民主党の全体像が分かって、もっともだと思った」と語っていました。