2005年6月23日付「しんぶん赤旗」に掲載

都議選 志位委員長、市田書記局長が訴え


都民いじめ都政に共産党前進で審判下そう

板橋で志位氏

 日本共産党の志位和夫委員長は二十二日、都議選(二十四日告示、七月三日投票)に向け、大激戦の板橋区から立つ、ふるだて和憲都議の応援に入りました。東武東上線・ときわ台駅前を埋めた千人の聴衆に、志位氏は「ふるだてさんは党都議団副幹事長として、議会を動かす大きな働きをしてきました。大激戦のたたかいです。何としても勝ち抜かせてください」と熱を込めて訴えました。

 板橋区では、定数五を有力八人が争っています。現有二議席の自民党は、公認漏れした候補が無所属で立候補し、自民二候補と競い合い。民主党は、現職と、「反石原」「女性」を売り物にした新人の二人を擁立。公明党は、全国動員をかけるなど激しい動きです。無所属の女性候補も共産党票の切り崩しをねらっています。

 志位氏は国からの悪政の「大波」が押し寄せるなか、福祉切り捨て、都民いじめの政治をすすめる石原都政と「オール与党」に、日本共産党の前進で厳しい審判を下そうと訴えました。

 ふるだて候補は、行きつけの店での会話で出された「シルバーパスが二万五百十円では高すぎる。料金のきざみを細かくしてほしい」という要望が、日本共産党の緊急提案に盛り込まれたと紹介。「都も『慎重に見直す』と答弁しました。ぜひこの仕事を私にやらせてください」と訴え、大きな拍手をあびました。

中小企業予算削りつづけた「オール与党」

荒川で市田氏

 日本共産党の市田忠義書記局長は二十二日、荒川区のJR三河島駅前で、小林行男都議候補を都議会に押し上げようと訴え、四百人の聴衆が熱心に耳を傾けました。

 市田氏は、政府税制調査会が二十一日に、年収五百万円のサラリーマンに四十二万円の税金を負担させる計画を発表したと紹介。二〇〇七年からの消費税の二ケタ増税計画など、負担増や増税が都民を襲おうとしているときに、くらしと福祉を守る問題、臨海副都心開発などむだ遣いの是正、平和の問題など、都民のどの願いをとっても日本共産党以外の「オール与党」が、石原都知事のいいなりになって悪政を推進していると指摘しました。

 市田氏は、石原都政と「オール与党」が中小企業のためにならない、むだ遣いの新銀行東京を設立する一方で、中小企業予算を減らし続けたとし、「区議として、中小業者を守り子どものための施策を実現した実績と福祉の心を持つ小林さんの勝利で、『オール与党』の政治を明るい政治に切り替えよう」と訴えました。

 訴えに拍手を送っていた荒川区在住の斉藤花子さん(72)は「福祉を削った石原都知事と『オール与党』の責任がよくわかった」とのべ、市田さんの大ファンだという、益子しお子さん(77)は「孫がいるが、日本共産党が子どものことを大切に考えていると実感した。小林さんには何としても都議会に出てもらいたい」と語りました。