2005年6月21日(火)「しんぶん赤旗」

都議選

都民をあきれさせている都政の二つの問題

共産党のばしてかえよう

品川・西東京 志位委員長が訴え


 日本共産党の志位和夫委員長は都議選(二十四日告示、七月三日投票)の支援で二十日、品川区(定数四)で六期務めた秋田かくお都議からバトンを引き継ぐ、ふじた美佳候補、西東京市(定数二)で四年前に失った議席の奪還を目指す藤岡ともあき前都議とともに、都議選での日本共産党の躍進を訴えました。西東京市では五百五十人が足を止めて演説に聞き入り、「くらしと平和を守るかけがえのない議席を必ず」との訴えに、拍手と声援でこたえました。

 品川では、ふじた候補と志位氏が、おそろいのハッピやTシャツを着た後援会員とともに戸越銀座商店街を練り歩き、元気に手を振ってあいさつ。店の人や買い物客が「あら、志位さん」「ふじたさんみたいな若い人に、ぜひがんばってほしい」と声をかけ、笑顔で握手をかわす姿が見られました。

 途中、商店街の二カ所で演説に立った志位氏は、「いまおうかがいして、地元商店街のにぎわいがあってこそ、人間らしい街となることを痛感しました」ときりだしました。日本共産党が、大型店舗から地元商店街を守る欧州並みの規制が必要だと訴えていること、商売を壊す庶民大増税に反対していることをのべると、大きな拍手がおこりました。

浜渦副知事問題

 志位氏は、「『オール与党』か、日本共産党か」という都議選の政党の対決構図が浮かび上がるなかで、「いま都民をあきれさせている二つの問題があります」と話をすすめ、浜渦副知事の問題と豪華海外視察をとりあげました。

 浜渦問題では、副知事の専横を招いた石原知事の責任を、日本共産党以外の「オール与党」がまったく問わず、問責決議案にも反対したことを報告。石原知事の数々の妄言、横暴と専横に、きっぱり対決して、暮らしと平和・民主主義をまもる党議員団の役割を語りました。

豪華海外視察

 豪華海外視察の実態を告発した志位氏は、「どうしてこの問題への都民の怒りがこれだけ広がったか。それには二つの理由がある」として、(1)一人平均百四十八万円もの税金を使って視察に行った自民、公明、民主の各党が、福祉切り捨てとなると、年六十四万円の盲導犬のえさ代の補助金まで削るなど、重箱の隅をつつくような冷酷な切り捨てをおこなっていること、(2)みずからの無駄遣いがやめられない勢力が、「臨海開発」など巨大な無駄遣いの先頭に立っていることを、きびしく批判。「日本共産党をのばして、無駄遣いを一掃し、福祉と暮らし第一の都政をとりもどしましょう」とよびかけると、商店街の人々から拍手がおこりました。