2005年4月23日付「しんぶん赤旗」東京版

大田党演説会わく

3期連続2議席を

志位委員長訴え

大田に千五百人


 日本共産党大田地区委員会は二十二日夜、大田区民ホールアプリコで志位和夫委員長を迎え、都議選勝利にむけた演説会を開きました。定数八の大田選挙区は、日本共産党が唯一複数議席を有する選挙区。三期目をめざす、かち佳代子都議、丸茂勇夫都議からバトンを受け継ぐ中村みのる候補が「なんとしても引き続き二議席を」と決意を語り、千五百人の聴衆が拍手でこたえました。

 志位氏は、国政、都政で悪い政治を競い合う自民・公明、民主の「オール与党」か、それと対決する日本共産党かが問われている選挙戦と強調。

 「オール与党」が都議会で行政のチェック機能を放棄しているだけでなく、住民福祉を削って破たんした臨海開発に都民の税金と財産を注ぎ込み、「日の丸・君が代」を子どもや教師に強制的に押しつける石原都政の「推進役」となっている害悪ぶりを都議会議事録をもとに明らかにしました。

 志位氏は、石原知事に臨海開発を継続させるために巻き返しをはかる「オール与党」と、見直しを求める日本共産党都議団とのせめぎあいの論戦や、都民生活と民主主義の守り手としてかけがえのない役割を果たしてきた党都議団の活動を紹介しました。

 大田区で日本共産党が二議席になったことで、区の商店会連合会や中小企業団体など経済団体とも定期的に予算懇談の開催など区民の要求を幅広くくみ上げられるようになったこと、そのなかで都の工業活性化支援事業を実現したことをあげ、「日本の縮図といわれる大田区民の要求にこたえるにはどうしても二議席が必要です。大田の底力を発揮して必ず二人の勝利を」と訴えました。

 山口富男衆院議員が、「かち、中村両候補を必ず都議会に送ってほしい」と強調。「一葉伝」作者で文芸評論家の澤田章子さんが応援の演説をしました。

共産党大きくなれば悪い政治変えられる参加者の声

 大田区の田中和子さん(50)は「中国や韓国で今起きている反日運動も、『日の丸・君が代』の強制とつながっていることが分かりました。都議会でも自民、公明、民主などの『オール与党』が推進しているんですね」といいます。

 保育士の女性(42)は「福祉の切り捨てを石原知事だけでなく、『オール与党』が推進してきたことが、志位さんの話でよく分かりました。共産党が大きくなれば、悪い政治を変えていくことができるんだと感じました」と語りました。