2005年4月13日(水)「しんぶん赤旗」

衆院統一補選宮城2区福岡2区告示

改憲・増税 反対の願いを

共産党候補で確かな力

福岡で志位委員長 宮城で市田書記局長訴え


 昨年の参院選後の国政選挙として注目される衆院統一補選が十二日、宮城2区、福岡2区両選挙区で告示されました(二十四日投票)。日本共産党は、宮城2区で五島平(54)、福岡2区で山田ひろとし(43)両候補が立候補、志位和夫委員長が福岡市天神で、市田忠義書記局長が仙台市JR仙台駅前で訴えました。

 両補選は、宮城2区が運動員の公選法違反事件で民主党の鎌田さゆり前衆院議員の辞職、福岡2区が学歴詐称事件で同党の古賀潤一郎前衆院議員が辞職したことによるもの。日本共産党の候補者のほか、宮城では自民・民主・社民三党と無所属の新顔五人の対決、福岡では自民前職と民主新人、無所属三氏が立っています。公明は両選挙区で自民党候補を推薦しています。

 山田候補の第一声にかけつけた志位氏は「日本共産党の山田さんへの一票が消費税増税反対の声が生きる確かな一票、憲法九条を守り生かす確かな力になる一票だ」と訴え。「日本には悪い政治に堂々と立ち向かい、国民の立場で対案を示すまっとうな野党が必要です」と呼びかけました。五島候補の応援にかけつけた市田氏は「日本共産党の躍進で『二大政党づくり』を打ち破ろう」と訴えました。

 他党陣営も党首、幹部が続々と選挙区入り。

 自民党の武部勤幹事長は福岡で「民主党は審議拒否を続ける時代遅れの政党」などと「二大政党」を意識して民主党攻撃。神崎武法公明党代表も「郵政民営化という重要な問題になにも言えない政党では、政権準備政党とはいえない」と批判したものの、両党ですすめる憲法改悪や増税などには触れずじまいでした。

 民主党の岡田克也代表は「古いしがらみの小泉・自民党政権を選ぶのか、若い民主党を選ぶのかの選択だ」と強調。「小泉政権は負担増路線にかじを切った」と批判したものの、同党が消費税増税を主張していることには言及しませんでした。