2004年12月4日(土)「しんぶん赤旗」

12・12青年雇用大集会

青年の思いあふれる集会に

雇用問題解決へ 政府、大企業動かそう

志位委員長あいさつで展望学び

民青同盟 姫井二郎委員長に聞く


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 「若者に仕事を」「人間らしく働きたい」と十二日(日)午後二時から東京・渋谷区の宮下公園で、全国青年大集会が開かれます。主催は、首都圏青年ユニオン、全商連青年部協議会、全労連青年部、全学連、新聞労連青年女性対策部、民青同盟の六団体からなる実行委員会です。同集会について、民青同盟の姫井二郎委員長に聞きました。



 ――どんな思いで集会を準備していますか?

 姫井 「仕事をさがしているけどみつからない。就職活動をする気力もなくなりそう」「二カ月で休みはたった一日。終電で帰れないこともある」。働く青年も、働きたい青年も、一人で悩みを抱えこまないで、みんなの力で、大企業の勝手放題をただし、青年雇用のための政府の責任を果たさせて解決しよう、そんな思いで、十二日に全国青年大集会を開催します。

みんなの力で

 ――集会にむけ、青年にどんなことをよびかけていきたいですか?

 姫井 第一に、十万人の署名と各地の「黒書」を持ち寄り、社会的にアピールして、一人ひとりの悩みをみんなの力で解決しようと、訴えたいと思います。

 東京・品川地区委員会では、「バイト先を解雇された」「時給を一方的に下げられた」「九年間つとめた職場を突然解雇された」などの実態に直面し、職場でたたかいをおこすとともに、社会にアピールして働くルールが守られる社会をつくろうと、八十人の参加目標を決め、宣伝や労働相談にがんばっています。

 十万人の雇用署名と実態を告発する「○○地域・○○大学の黒書」を持ち寄り、青年の“思い”があふれる集会として成功させ、社会に大きくアピールしたいと思っています。

 第二は、集会成功を力に、国会議員、政府、日本経団連に青年の声をぶつけ、政府と大企業を動かす青年の運動を広げようということです。

 宮城では昨年の集会に十四人が参加し、約二千人の署名を集め、志位さん(日本共産党の志位和夫委員長)に届けました。二月の国会要請では「ここに来られなかった仲間の分も」と熱い思いを伝えました。こうした行動を力に運動を広げ、県議会に約十回の要請をして意見書を採択させ、若者雇用対策の特別委員会を設置してもらうことができました。今年の集会にも二十八人乗りのバスをいっぱいにして参加しようとはりきっています。

 集会後、国会議員要請や日本経団連への要請もおこないます。青年の声を政府と大企業にぶつけ、人間らしく働ける社会をつくるために、集会を大きく成功させたいと思います。

たたかい広げ

 第三は、志位さんのあいさつで展望を学び、全国の運動を交流して、“泣き寝入りしない”たたかいの輪とネットワークを広げたいと思います。

 「人間はモノではない。僕らの要求は当たり前の要求なんだ」。昨年の志位さんのあいさつにすごく励まされました。今年も志位さんの話に期待が高まっています。昨年の集会に参加した青年が、勇気を出して声を上げ、未払い残業代を支払わせたり、組合をつくり賃金カットをやめさせるなど、貴重な成果をかちとっています。「青年ユニオン」や「派遣・請負ネット」など、青年のネットワークも広がっています。静岡では四日に「青年ユニオン」を結成し、バスで参加する予定です。

 参加した青年が、集会で展望と勇気をつかみ、たたかう青年のネットワークを日本全国に広げていく壮大な運動の出発点にしたいと思っています。

 ――集会にむけた決意を聞かせてください

 姫井 すべての班と地域で集会にむけた行動を広げ、労働組合や学生自治会、日本共産党のみなさんと協力して昨年を大きく上回る参加で成功させようとがんばっています。八―十二日に、「全国いっせい宣伝」として、「おかえりなさい宣伝」や労働相談にとりくみ、集会参加と署名を広げます。

 ひどい職場の実態を何とかしたいと思っている青年、就職活動で悩んでいる青年をさそって、一人でもたくさんの方に参加してほしいと思います。いっしょに集会に参加して声をあげ、「若者に仕事を」「人間らしく働きたい」思いを実現しましょう。