2004年11月3日(水)「しんぶん赤旗」

インド国会訪日代表団と

志位委員長が懇談


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ソムナト・チャタジー下院議長(左端)と懇談する志位和夫委員長(中央)と緒方靖夫国際局長(右端)=2日、東京都内のホテル

 日本共産党の志位和夫委員長は二日午前、ソムナト・チャタジー下院議長を団長とするインド国会訪日代表団と都内のホテルで懇談しました。

 チャタジー議長はインド共産党(マルクス主義)の中央委員で長年同党の国会議員団長をつとめてきました。チャタジー氏は、志位委員長のインド訪問以来二年ぶりの再会を喜び、代表団のインド国民会議派、全インド前衛ブロック、インド共産党(マルクス主義)、主要野党のインド人民党(BJP)の各議員を紹介。志位委員長は、インド訪問時の歓迎に感謝し、当時の人民党政権の閣僚との有意義な意見交換ができ、インドが与野党ともに非同盟の外交路線をすすめていること、与野党が一致してイラク戦争に反対している背景がよくわかったと表明しました。

 チャタジー議長は、インドの上下両院が全会一致でイラク戦争反対決議をあげていることを紹介、国連中心でイラク国民の意思にもとづく民主主義の回復が必要だと考えると語りました。また、日本や中国とともにアジア全体の平和と発展に力をつくしたいとのべました。

 志位委員長は、この間にインドがパキスタンとも首脳会談を通じて関係を改善し、東南アジア友好協力条約(TAC)にも参加し、アジアの平和づくりに貢献していることをよろこんでいると発言。九月に北京でおこなわれたアジア政党国際会議では、参加したインドの各政党の代表と日本共産党の不破哲三議長が意見交換をしたことを紹介し、この会議が立場の違いを超えて、戦争のないアジアという方向で一致したことの重要性を強調しました。

 双方は、日本とインドが平等互恵の関係で経済関係を発展させることを希望しました。懇談には、日本共産党の緒方靖夫国際局長・参議院議員、森原公敏国際局次長、インド側からトリパティ駐日大使らが参加しました。