2004年10月30日(土)「しんぶん赤旗」

那覇市長選、高里さんの勝利で
「基地ない沖縄」への新たな一歩を

演説会で志位委員長が訴え


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演説会参加者の声援に手を上げてこたえる左から高里すずよ那覇市長候補、志位和夫委員長、大城チョースケな派市議候補=29日、沖縄・那覇市民会館

 日本共産党沖縄県委員会は二十九日、那覇市長選と市議補選(十一月七日告示、十四日投票)で、市議会前副議長の高里すずよ市長候補(日本共産党、社大党、社民党、民主党、自由連合推薦)と日本共産党の大城チョースケ市議候補の勝利をめざし、那覇市民会館で志位和夫委員長を迎えた演説会を開きました。千二百人が参加しました。

 志位氏は、演説会に先立ち、米軍ヘリの墜落現場を視察。沖縄国際大学の渡久地朝明学長と伊波洋一宜野湾市長と懇談しました。

 演説会で、高里候補は「十一月十四日、那覇市を市民のもとに取り戻そう」と、大城候補は「市議会に再び押し上げてほしい」と訴えました。

 志位氏は「今度の選挙がどういう情勢のもとでたたかわれるか」と問いかけ、米軍再編と沖縄の基地問題について詳しく解明しました。

 そのうえで市長選の争点に話を進め、基地問題では、基地たらい回しを定めたSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意を推進する相手候補と対比しながら、基地返還のたたかいの先頭にたってきた革新市政の伝統を引き継ぐ高里さんの支持を訴えました。

 福祉・暮らしの問題では、公共事業の分離分割発注など革新市政時代の宝が壊されようとしていることを告発。「地元企業応援でこそ沖縄経済の未来が開けます」と訴えました。

 国際法上では不可能とされた祖国復帰を現実にした歴史などをあげ、「県民が力をあわせれば、沖縄の現実は変えられる」と力説。「高里さんの勝利で『基地のない沖縄』へ新たな一歩を踏み出そう」と訴え、指笛とともに大きな拍手がおきました。