2004年10月22日(金)「しんぶん赤旗」

ゆがんだ政治正す運動を

志位委員長あいさつ 10・21集会に3千人

東京・日比谷野音


写真

普天間基地撤去、憲法・暮らし守れ、政治腐敗究明などをかかげ開かれた10・21中央集会=21日、東京・日比谷野外音楽堂

 「普天間基地撤去、憲法・暮らし守れ、政治腐敗究明」を掲げて二十一日夜、「10・21中央集会」が東京・日比谷野外音楽堂で開かれました。「みんなの9条を守ろう」のグリーンの横断幕を持つ労働者、「年寄りイジメるな」のゼッケン姿の高齢者など三千人を超える人が集まりました。

 「毎日、毎日、国会のニュースは腹のたつことばかり。こんな集会を待っていました」と開会一時間前にかけつけた東京・三鷹市の女性(75)。「もっともっと怒りの声をひろげていきます」と力を込めました。

 主催者あいさつした全労連の熊谷金道議長は、改悪年金法実施や大増税を行うなと求め、小泉内閣にたいし、「いまこそ国民の怒りの声を全国からつきつけていこう」と呼びかけました。

 日本共産党の志位和夫委員長があいさつし、冒頭、台風被害へのお見舞いとともに政府に対し、万全の対策を求めると表明しました。

 志位委員長は政治とカネ、年金と大増税、米軍基地のどの問題をとっても自民党政治に展望はないと批判し、このゆきづまりの根っこには大企業奉仕、アメリカいいなりという政治の異常なゆがみがあると指摘。ゆがんだ政治を大本から改革する国民的運動を大きく発展させ、国民が未来に希望と展望が持てる日本を築こうと呼びかけると、「そうだ」の声が飛びました。

 沖縄・宜野湾市の伊波洋一市長のメッセージが紹介され、米軍ヘリ墜落事故現場の近くに住む女性(60)は、「全国どこにも基地はいらない」と訴えました。

 「教育基本法の改悪を止めよう! 全国連絡会」呼びかけ人の小森陽一さん(東京大学教授)が教育基本法改悪反対を訴え。憲法改悪反対や消費税増税に反対するたたかいが壇上から次々と報告されました。

 集会後、国会まで請願デモをおこない、唱和を響かせました。

 集会は、国民大運動実行委員会、全労連、東京地評、中央社保協、安保破棄中央実行委員会が主催しました。