2004年7月10日(土)「しんぶん赤旗」

参院選あす投票 しのぎ削る大激戦

共産党が伸びてこそ政治は変わります

支持の輪 最後まで広げに広げ

党三役が檄文


 国民の暮らしと平和、二十一世紀の日本の進路がかかった参院選挙は各党が一票を争ってしのぎを削る大激戦のまま、あす十一日、投票日を迎えます。日本共産党は九日、志位和夫委員長が埼玉と東京で、市田忠義書記局長が京都、大阪で訴えたのをはじめ、候補者を先頭に熱く支持を呼びかけました。党支部や後援会も、「草の根の力」を総結集して勝ち抜こうと、対話・支持拡大、メガホン宣伝、ビラ配布にと寸刻を惜しんで活動。早朝から電話を握りしめる女性、団地の階段を上り下りして一軒一軒にビラを配る労働者、深夜遅く帰路につく人に駅頭で訴える青年など、最後の最後まで支持を広げぬく奮闘を続けました。


埼玉、東京で 志位委員長が訴え

 日本共産党の志位和夫委員長が九日、埼玉、東京でおこなった演説(要旨)は次の通りです。

 終盤になり、選挙戦は大激戦です。比例代表では目標の五議席を獲得できるかどうか、一票一票のしのぎをけずるたたかいです。選挙区も議席を争うところまで押し上げてきましたが、勝敗は、二日間のがんばりにかかっています。どうか、最後の最後までご支持を広げていただいて、比例でも選挙区でも必ず勝たせてください。

 どの党がのびれば日本がよくなるのか。論戦ではっきりしました。

 自民・公明・民主党はいまでさえ貧しい年金をもっと貧しくするということではかわりません。政治のゆがみを土台から変え、国民に新たな負担をもとめなくても安心できる年金制度をつくろうと具体的な提案をしているのが日本共産党です。

 消費税はどうか。談合政治で増税の道筋をつけ、二〇〇七年度から実際に増税を実施しようというのが自民・公明・民主のシナリオです。消費税増税反対を堂々とかかげている唯一の党、日本共産党への一票で増税反対をはっきり示そうではありませんか。

 自民・公明・民主はそろって憲法改定です。狙いは九条です。九条をなくしたら、日本が「戦争をする国」、無法な侵略国家になり、無法な戦争に国民が総動員されることになります。そんな日本を、国民もアジア諸国のだれも望んでいません。

 なくすべきは九条ではない。アメリカ言いなり政治のねっこの日米安保条約です。アメリカとの関係で対等平等の友好条約を結ぼうというのが日本共産党の考えです。

 自民党は安保といったら思考停止。民主党もこの枠組みには手をつけられません。安保をなくして、ほんとうの独立国日本、憲法を生かした日本をつくる願いはこぞって日本共産党に寄せてください。

 自民・公明と民主の悪い政治の競い合いに正面から立ち向かい、国民の立場にたって本物の改革をすすめる党が日本共産党です。いまこそ、本物の改革の党の出番ではないでしょうか。

 今度の選挙では、この党をどうか勝ちぬかせていただいて、国民の声が生きる政治をつくろうではありませんか。国民がいま声をあげれば政治は必ず変わります。ご支持の輪を最後の最後まで広げていただきますことを重ねて訴えます。