2004年6月27日(日)「しんぶん赤旗」

国民の願いかなえる党事実を通して見極めを

横浜駅西口 志位委員長が演説


 日本共産党の志位和夫委員長は二十六日、横浜駅西口で街頭演説をおこない、激戦の参院選挙で、小池晃比例候補、はたの君枝神奈川選挙区候補をぜひ勝利させてほしいと訴えました。炎天下の駅前ロータリーは八千人の聴衆で埋まりました。

 志位委員長は、今度の選挙では、「本物の改革の党がどの党か問われている」ときりだし、「本物の改革の立場に立ってこそ、いまの国民のみなさんの暮らしや平和の願いが実現できます。それはどの党なのかを事実を通して見極めていただきたい」とのべました。

 暮らしの問題では「財界が主役」の政治のゆがみにぶつかると指摘。年金問題では「低すぎる給付水準と『空洞化』という二つの大問題にメスを入れなければ、本物の改革とはいえない」とし、そのためには税金の使い道と集め方の両面の改革が必要として、「『財界が主役』のゆがみをただす政党でないとほんとうの改革はできません」と強調しました。

 平和の問題では、「アメリカいいなり」の政治のゆがみにぶつかるとして、イラク多国籍軍への自衛隊参加をめぐる問題を解明しました。憲法改定で自民、民主両党から具体化の案が出ていることを告発するとともに、米国が憲法九条を邪魔物扱いしていることをあげ、「憲法と日米安保条約と、二十一世紀の日本にとってどちらが邪魔物か―日米安保ではありませんか」と訴え。米国いいなりの根っこにある安保条約をなくすという旗印を堂々と掲げてこそ本物の改革といえると強調しました。

 志位氏は、「『二大政党』では、この選挙のどの争点でもまともな答えがしめせません。それは『財界が主役』『アメリカいいなり』の政治のゆがみをただす立場も力もないからです。このゆがみを正面からただす本物の改革の党―日本共産党が伸びてこそ、希望ある日本への道が開かれます」と力をこめました。

 志位氏に先立ち、小池、はたの両候補が訴えました。

 二人の子どもを連れて聞いていた女性(32)=座間市=は「志位さんの話で、この選挙で何が問われているのかがスッキリしました。自民や民主が伸びたら憲法改悪でも消費税増税でも何でも通ってしまう。共産党が勝って悪い流れを食い止めてほしい」と話していました。