2004年5月10日(月)「しんぶん赤旗」

日本共産党を伸ばし、二十一世紀に希望持てる国づくりを

千葉市で志位委員長訴え


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志位委員長の訴えを聞く日本共産党演説会参加者=9日、千葉市、千葉県文化会館

 日本共産党の志位和夫委員長を迎えての党演説会が九日、千葉市の千葉県文化会館で開かれ、一階席から三階席までいっぱいの約千七百人の聴衆がつめかけました。

 志位氏は、冒頭、日本共産党のすべての衆参議員の国会議員になって以降の国民年金への加入・納入状況について調査し、発表したことを報告。吉井英勝衆院議員の未加入について、「日本共産党の国会議員のなかから、こういう事態が生まれたことについて、国民のみなさん、党支持者のみなさんに、申し訳ない気持ちです」と語り、「二度と繰り返さないために、教訓をいかしてがんばり抜く決意です」とのべました。

 「こんなにアメリカいいなりの国はない」「大企業・財界の横暴勝手がこんなにひどい国はない」。自民党政治の二つのゆがみをこう指摘した志位氏は、イラク、憲法、雇用、年金など悪政の実態を批判し、その根っこにある二つのゆがみを正面からただす日本共産党の「日本改革」の方針についてわかりやすく語りました。

 そのなかで、小泉政権がアメリカいいなりに自衛隊を派兵したイラク問題で、「もともと国際法違反の侵略戦争でしたが、これに加えての国際法違反の無法が大問題になっています」とのべ、米軍によるファルージャでの虐殺に加え、イラク人への拷問・虐待問題をとりあげました。

 志位氏は、この事件によって「イラク戦争の大義は完全に崩壊しました」と指摘、「ブッシュ大統領と米国の戦争犯罪として、国際的裁きの場できちんと裁くべきです」との見解を表明しました。そのうえで、アメリカの無法な占領に加担し、虐殺、拷問、虐待を繰り返す米兵の輸送にも携わっている自衛隊の即時撤退を求めました。

 最後に、「いま日本に必要なのは、自民党政治をおおもとから変える、ほんとうの改革の党ではないでしょうか。参院選挙で日本共産党を伸ばし、二十一世紀に国民が希望が持てる日本をつくる道を切り開きましょう」と力強く呼びかけ、聴衆は大きな拍手と歓声でこたえました。

 小池晃党政策委員長・参院議員(比例候補)と、浅野ふみ子参院千葉選挙区候補が、勝利への決意をのべました。

 党演説会は初めてという千葉市の男子学生(18)は「どこの党も同じことを言っているのかと思ったが、共産党の主張は全然違っていた。共産党ならば今の腐った日本を変えてくれると思いました」と話しました。

 演説会成功に向けて、党中部地区委員会は、県漁連、農協、連合千葉など二千の個人・団体に案内を発送し、八十団体を直接訪問しました。

 党支部・後援会も、連日ハンドマイクで参加を呼びかけたほか、会場周辺の自治会長や老人会長を訪問し、参加と協力を呼びかけました。

 約四十人で参加した千葉市の党千城台南支部の女性(59)は「年金問題の話などよくわかりました。演説会を力に、参院選勝利にがんばりたい」とのべました。