2004年4月9日(金)「しんぶん赤旗」

神奈川・相模原市1000人参加

国民のことをわかっている党だと感動≠ニ聴衆

志位委員長が訴え

 日本共産党の志位和夫委員長を迎えての演説会が八日、神奈川県相模原市の相模原市民会館で開かれ、千人が詰めかけました。志位委員長は、年金改悪や自衛隊のイラク派兵など「国民が何とかしなければ」と不安や怒りをつのらせている問題の根っこに、「大企業・財界の横暴勝手」と「アメリカいいなり」という自民党政治の異常な二つのゆがみがあると指摘。二つのゆがみをただして「国民こそ主人公」の日本をつくる「日本改革の提案」についてわかりやすく語りました。

 年金改革問題で、自民・公明の政府案について(1)十三年連続で保険料を上げ、(2)給付は一律15%削減するだけではなく、(3)財源として庶民増税をすすめ二〇〇七年には消費税増税を狙っていることを指摘。一方、民主党案も(1)〇七年度から3%の消費税増税を明記した(2)大企業の負担はびた一文求めていない(3)給付削減は政府案と同じだと批判。「両案とも三悪そろった年金大改悪案です」と訴えました。

 「それでは日本共産党はどうするのか」と問いかけた志位委員長は、大企業優遇の税金の集め方と使い方の「逆立ち」をただす日本改革の提案の立場に立てば、消費税増税しなくても、年金制度の充実はできると指摘。大企業・財界に応分の負担を求め、最低保障年金制度をつくる党の年金政策を紹介して、「大企業・財界の横暴をただす立場にしっかり立つ日本共産党でこそ、安心できる年金制度を築く道を示せます」と訴えました。

 米英軍中心の占領軍による武力弾圧がきっかけで、イラク国民との衝突が全国に広がるイラク情勢に触れ、「恐れていた事態が現実のものになった」と指摘。住宅地やモスク(イスラム寺院)の爆撃など占領軍の武力弾圧をきびしく糾弾。攻撃が自衛隊にも及んでいる現状を示しながら、「アメリカを喜ばせたいだけで憲法も破り、自衛隊を派兵した」と小泉内閣を批判。「自衛隊はすみやかに撤退せよと求めていきましょう」と訴えると、共感の拍手がしばらく鳴りやみませんでした。

 はたの君枝参院議員(選挙区候補)は「小池晃参院議員(比例代表候補)とともにふたたび国会へ送り出してほしい」と決意をのべました。

 党演説会は二回目という女性(68)は「国民のことが本当にわかっている党だと感動しました」と話し、女性(56)は「あきらめている人に共産党の政策を知らせていきます」と元気に語りました。

 県内で三月下旬から開かれてきた党演説会は六カ所目で、合計約五千五百人が参加しました。志位委員長の訴えは参加者に大きな共感を広げ、党と後援会の活動の力になっています。川崎市北部では演説会以降二百人以上の「しんぶん赤旗」読者を拡大。横須賀市では、誘い合って演説会に参加した九人が全員で「しんぶん赤旗」を購読し、藤沢市では演説会場で三人が入党しました。