2004年3月19日(金)「しんぶん赤旗」

全党運動でさらに前進を

参院選前進・党勢拡大 全国交流集会開く

各地のドラマが生きいきと


写真

各地からの発言にわく参院選前進・党勢拡大全国経験交流集会=18日、党本部

 日本共産党は十八日、党本部で「参院選前進・党勢拡大 全国経験交流集会」を開きました。第二十三回党大会で提案されていたもので、参院選勝利へ党勢拡大のすぐれた活動の経験を全国的に交流し、「しんぶん赤旗」読者三割増、「五十万の党」に見合う党員拡大、選挙準備の活動で大きく飛躍する契機にしようというのが目的です。

 各都道府県委員長をはじめ、地区や支部の代表、議員・候補者など百九十六人が参加。二十八人が発言し、百日余に迫った参院選勝利めざし、新たな前進をはじめている各地の党組織、党員の奮闘を明るく生き生きと語りました。

 会議は、CS通信で全国の県・地区委員会事務所に同時中継され、四千人以上が視聴しました。

 党本部の会場も、CS通信の視聴会場も、「こんどこそ参院選で勝ちたい」「勝つために不可欠な読者三割増と党員拡大をなんとしてもやりきろう」という熱意に包まれました。「毎週百人以上の『赤旗』読者を増やす目標を立て、六週連続で達成してきた」「行動の合間に入った食堂の人も入党を決意してくれるなど、支部は二十四人の入党者を迎えた。自分たちもびっくりしている」…。次々と紹介される活動の様子に、拍手や「おお」という驚きの声が続きました。

 「総選挙時比130%の読者拡大」という党大会の提起を受けて、最初のしゅん巡から綱領・大会決議の討議を経ての決意、行動、目標達成の喜びへ―各地で生まれているドラマに、「そのとおり」「うちも一緒だ」という共感の明るい笑いがおきました。「バイト先の全員に『赤旗』の購読をすすめ、党を語るなかで、選挙に行ったことのない人もふくめ、六割が支持を約束してくれた」という青年党員の発言には、世代を継ぐ奮闘に目頭をぬぐう人も。

 全国交流会にふさわしく“全国は一つ”の立場で県や市町村を越えてあらゆるつながりで読者を増やしている経験も紹介され、「増やした読者の半分は地区外。全国のみなさんもわが町に知り合いがいればぜひ訴えて」というよびかけには笑いと拍手がおきました。


志位委員長がまとめ

 まとめにたった志位和夫委員長は、交流集会全体の特徴について「党が明るく元気になり、新たな前進を開始している姿が、生き生きと反映された素晴らしい会議になりました。CS通信で視聴した人たちからも、先進的活動への驚きと負けずに頑張るとの感想が返ってきています」と指摘。参院選挙での前進・党勢拡大運動の飛躍をかちとる豊かな教訓が語られた発言におおいに学び、「この会議の成果を運動の飛躍へと結実させ、選挙での目標達成をなんとしてもかちとろうではありませんか」とよびかけました。


全国交流集会

ハイライトビデオで感動広げて

全国は一つを合言葉に活動

 日本共産党が十八日、党本部で開いた「参院選前進・党勢拡大 全国経験交流集会」では、都道府県・地区委員会、支部の代表や議員二十八人が発言。「交流集会」はCS通信を通じて全国で四千人以上が視聴し、各地のロマンにみちた発言に笑い、涙して見入り、「参院選にむけて運動を飛躍させる」との決意にあふれました。 党を大きくする運動には、苦労とともに大きな喜びがあり、千葉県東葛地区委員長は、「読者を増やす喜びを実感したとき元気が出て、知恵も工夫もわき、行動の輪が広がる」と発言しました。うってでれば党が前進できる情勢であることも裏づけられました。

 大阪の損保の党組織の代表は、誰がいつ過労死してもおかしくない状況のもとで、「党が首をすくめていて職場の仲間に、企業に、産業に未来はあるか」とくりかえし党内で討議し、党勢拡大の目標を引き上げて奮闘していると発言。この間、「赤旗」と『女性のひろば』あわせて三百五十一人の読者を増やし、三割増目標比で88%の到達だとのべました。

 宮崎県日向市議は、「これまで自民党を支持してきたが、もうダメ」「共産党に伸びてもらわないと」と一日で十二人の読者を増やした経験を紹介。多くの国民が「このままではいけない」と感じているもとで、党の民主的改革の提案を大いに語ることの大事さを強調し、「この立場からも『赤旗』読者拡大は重要と痛感している」とのべました。

 東京・千代田地区はじめ、「全国は一つ」とさまざまな結びつきを生かした対話・支持拡大、読者拡大の運動が広がり、読者を増やした党組織も、受け入れた党組織も喜びを共有しています。奈良県の平群東支部の代表は増やした読者の半分は地区外だとのべました。

 総選挙時比三割増の読者拡大をやりきるには、全支部成果、全党員参加の運動の真剣な探求が、指導と活動のカナメであり、その方向での前進が着実に広がっています。

 長野県諏訪・塩尻・木曽地区委員長は、二月に97%の支部の成果で、ここ数年で経験したことのない四百人を超す読者を増やし、成果党員も通常の三倍に広がったと発言。教訓の第一は「選挙に勝ちたい」という党員のエネルギーを実践に結びつけたこととのべ、党大会のハイライトビデオの視聴が大きな力になったこと、未成果支部への指導、援助を地区役員まかせにせず、常任委員会として執念をもってとりくんだと強調しました。

 全支部成果には、職場支部への指導と援助の強化が絶対不可欠の課題であり、そこでのねばりづよい努力もリアルに語られました。東京都委員長は、都内の支部の58%、党員の42%を占める職場支部の総決起が前進のカギを握ることを強調。党勢拡大を中心テーマに初めて開いた職場支部と後援会の決起集会に全都から五割の支部が参加し、「元気になった」「いま頑張ることの大事さがよくわかった」と確信を深め、その後の活動が広がっているとのべました。

 岡山県西部地区委員長は、読者拡大と党員拡大の両方を推進する見地にたってこそ相乗的な推進が可能との大会決定の指摘の重要性を強調。地区内の阿新地域で相乗的にとりくみ、十日間で党への支持を五百五十七人に広げ、三十二人の読者を増やすとともに、四十五人の党員を迎えた経験を発言しました。

 青森県東青地区委員長は、三月に選挙をたたかった平内、今別の二町議選でそれぞれ二位、一位で当選した教訓を発言。今別町では、定数が十四から十に大幅削減されたもとで、130%の読者実現を不可欠の課題と位置づけ、一気に二十九人の読者を増やし、目標を達成して選挙をたたかったことを紹介。「『赤旗』読者拡大が選挙戦の量と質を変えた」と発言しました。

 京都西地区の青年支部の代表は、党大会後に五人の党員、民青同盟全国大会後に八人の同盟員を迎え、読者拡大でも五支部すべてが行動し、十人の読者を増やしている経験を紹介しました。「憲法改悪は許せない」と入党した二十三歳の青年、引きこもりの少年などの援助をつうじて「政治や社会を変えないと根本的な解決にならない」と入党した二十八歳の青年などの例を紹介。「今の青年は悪政に苦しめられているだけでなく、どうしたらいいかと模索を始めている」と発言し、青年のなかでの党勢拡大の条件の広がりを強調しました。

CS通信で4千人が視聴

先進的活動に驚きと共感

宮城

 宮城県でも党県委員会事務所や地区委員会事務所で多くの党員がCS通信を視聴しました。

 党県委員会事務所では、十五人がノートをとり、発言には拍手と笑いなど感動が広がり、参院選前進、党勢拡大の決意を新たにしました。

 交流会の会場で発言にたった北部地区の杉浦謙一副委員長が「色麻町議選では、読者拡大も力に現職議員の勝利を勝ち取った。参院選勝利のために読者三割増へがんばる」と報告すると、大きな拍手がわきました。

 塩釜地区委員会事務所で視聴した男性(56)は、「後援会ニュースの発行や支部会議を毎週開いて、支部ニュースを届けている和歌山県の吹上支部の女性の経験報告は、とくに参考になりました」と語りました。

大阪

 党大阪府委員会では、全国経験交流集会のCS通信を延べ約五十人が視聴しました。参加者は発言に熱心に聴き入り、笑いや拍手、感動の涙をぬぐう場面もしばしばでした。

 生野・天王寺地区常任委員の女性(57)は、「各地の発言を聞いて、取り組みのテンポをはやめることがカギだと痛感しています。大阪損保の発言にあったように、地元の職場支部でもリストラ・『合理化』で労働者はバラバラにされ、党員も疲れ果てていますが、“きびしい職場だからこそ拡大の喜びも大きい”と語った損保の仲間の経験に学びたい」と決意を語りました。

 民青同盟グループの男性(24)は「草の根で広がっている各地の活動の姿がリアルに伝わってきて、一つ一つの支部の力が社会を変えていくんだと確信を深めることができました。青年の中に党綱領を語って展望を広げ、参院選勝利へ大きく踏み出したい」と感想をのべました。

福岡

 福岡県でも日本共産党県委員会と各地区委員会で、CS通信を視聴しました。テレビ画面に次つぎ登場した発言の貴重な教訓・経験に学ぼうと、熱心にペンを走らせ、メモをとる姿も目立ち、時には拍手も笑いも起き、会場が沸きました。

 党県委員会事務所で視聴した女性(35)は「全国で党勢拡大運動が大きくひろがっていることを、きょうの発言で実感した。130%の読者は、党の活動を変え、参院選で前進する取り組みであり、私も実践を通してそう感じている。これからも頑張りたい」と語りました。

 各地区委員会で視聴した人からも、「一人ひとりの発言は、実践に裏打ちされた生きた活動として、私の心に強く響いた。地区役員として、支部・党員とともに喜びや苦しみを分かち合い、ともに行動していきたい」との決意や、「発言者の内容は、いずれも“スゴイ”の一言です。各地の活動と気概に学んで、私も取り組んでいきたい」との抱負が寄せられました。