2003年11月2日(日)「しんぶん赤旗」

道路特定財源でも各党の違いはっきり
「一般財源化し、道路より福祉に」

横浜市 志位委員長が会見


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記者会見する志位和夫委員長=1日、横浜市

 日本共産党の志位和夫委員長は一日、遊説で訪れた横浜市で記者会見し、道路特定財源という具体的な問題でも各党の違いがはっきりしてきたと強調しました。

 日本共産党は、道路特定財源を一般財源化し、基礎年金の国庫負担をただちに二分の一に引き上げるための財源にあてるなど、福祉にあてることを提案しています。

 志位氏は、日本共産党のこの考え方を詳しく説明したうえで、民主党が追加のマニフェスト(政権公約)で、道路特定財源の一般財源化をいいながら、二兆円を高速道路の無料化にあてると提案していることをあげ、「また道路に使うのでは、自由に使えるお金としての一般財源化の意味がどこにあるのかということになる。税金の使い道の優先順位として、道路より福祉にあてるべきです」と指摘しました。

 また高速道路の無料化について、「債務の返済のめどをつけながら、順次行うべきで、ただちに無料化すると、福祉に回るお金がなくなってしまう。だから民主党は、基礎年金の国庫負担二分の一への引き上げも、五年間かけて、と先送りになる」と指摘しました。

 自民党が、道路特定財源を高速道路建設にも使えるよう拡大するなど、無駄な道路建設を続けるために道路特定財源を「聖域」化していることについて、「これに手をつけずに、『無駄をなくす』といっても空論に等しい」と批判しました。