2003年11月1日(土)「しんぶん赤旗」

いま必要なのは、悪政に反対する本当の野党が伸びること

「日本共産党」広げに広げ

山梨、千葉で 志位委員長


写真

     10月31日、JR津田沼駅北口

 日本共産党の志位和夫委員長は三十一日、衆院比例南関東ブロックの山梨、千葉両県で街頭演説にたちました。

 同ブロックでは公示後、自民党が小選挙区で創価学会・公明票を回してもらうために、「比例は公明」と訴えるなど公明党だのみの選挙戦を展開。民主党は同ブロックを「拠点中の拠点」と位置付け、労組・支持団体しめつけを強める一方、「自由党との合併効果」をテコに大企業の支援拡大に懸命です。

 千葉・JR津田沼駅前では約三千五百人が足をとめ、志位氏、大森たけし、浅野ふみ子両比例代表候補の演説に耳を傾けました。

 志位氏は「財界主役」、「米国いいなり」の政治の改革について力説するとともに、消費税大増税、憲法改悪など財界主導の悪政にストップをと訴えました。「二十一世紀にみんなが安心して、希望のもてる日本にしようではありませんか。比例代表選挙で日本共産党と書いていただく人を広げに広げてください」と力をこめて訴えました。

 初めて街頭演説を聞いたという派遣社員の青年は、消費税増税と法人税減税をセットで進めようとする自民党・財界のたくらみについて、「これまで消費税増税の狙いがわからなかったが、法人税減税とセットということを聞き、そのからくりがわかった」と話していました。

 山梨県ではJR甲府駅前で志位氏、花田仁比例候補らが演説し、平日の昼間にもかかわらず約五百人が参加しました。

 志位氏は農業問題にふれ、日本の農業予算のうち、農産物の価格保障にあてられているのが27%で欧州諸国の半分以下であること、その大本に「『財界主役』のゆがみがある」ことを指摘。家族経営はいらない、大規模経営だけにしろ≠ニいう財界が「価格保障制度の廃止」などと提言していることを告発。「『財界主役』を変えるしっかりした立場にたつ日本共産党でこそ、日本の農業の再建はできます」と強調しました。