2003年10月30日(木)「しんぶん赤旗」

党の前進 熱く訴え

日本の進路問う総選挙

常に国民の立場に立つ党を今こそ

志位委員長 2日間で近畿6府県かける


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パネルを示しながら訴える志位委員長 =29日、奈良市・近鉄奈良駅前

 日本共産党の志位和夫委員長は二十九日、前日の和歌山、大阪に続いて、この日は、電車、新幹線を乗り継いで、分刻みで奈良、滋賀、京都、兵庫と一気にかけめぐり、党への大きな支持を訴えました。二日間で近畿全六府県を回った志位委員長は、前回総選挙で日本共産党が二十議席得たうち五議席を占める近畿でのたたかいが、全国で現有議席を確保し、さらに前進するうえで大きな役割をになっていることを強調し、日本の進路を問う総選挙で、革新の伝統ある近畿から日本共産党前進の波をつくろうと訴えました。

 志位委員長は、街頭演説で、時には、パネルを使って、欧米と比べて極端に低い、税金の社会保障への見返り率や、イラク全土が戦闘地域となっている地図を示して、財界本位、アメリカいいなりの自民党政治を告発、日本共産党が提案する「国民が主人公」の「日本改革」を縦横に語り、「日本共産党を大きくのばしてください」と熱く訴えました。

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歩道を埋めて、志位委員長と衆院候補の訴えを聞く人たち=29日、神戸市・JR三ノ宮駅前

 志位委員長の話がすすむにつれてどこでも人垣がふくれあがり、初日の和歌山で千百人、大阪・天王寺で八千人、二日目の奈良で千五百人、滋賀・大津で八百人、京都で二千人、神戸で六千人と六カ所で、聴衆は、二万人近くにのぼりました。

 京都駅前で通りがかりに自転車を止め聞いていた石田有孝さん(33)は、「特に支持政党はありません。でも今日は、いいもん見さしてもらいました。志位さんの話は納得できました。消費税を上げないといけないと言われるなかで、上げないでいいと逆のことを言っていた。生活にかかわってること、僕らに直接、利があることを言っていた。感銘しました。志位さん、“国民の味方”って感じで熱かった。通じるものがありました。共産党に投票したいと思いました」と話しました。

 この日、近鉄奈良駅前では、佐藤まさみち比例候補、三人の小選挙区候補、沢田博知事候補と、滋賀・大津駅前では、川内たかし比例候補、三人の小選挙区候補とともに訴えました。京都駅前では、こくた恵二、吉田さゆみ両比例候補、四人の小選挙区候補とともに駅前を埋めた聴衆に訴え、神戸・三宮そごう前では、平松順子、庄本えつこ両比例候補と十人の小選挙区候補とともに、歩道いっぱいの聴衆に訴えました。