2003年4月10日(木)「しんぶん赤旗」

県政を前にすすめるたしかな力

日本共産党の前進かならず

高知 志位委員長が訴え


 日本共産党の志位和夫委員長は九日午後、徳島県に続いて高知県に入り、野市町の街頭演説で公文豪県議候補、高知市中央公園前では、つかじさち、まき義信、米田みのる、きら富彦の各県議候補の応援にたち、「大激戦です。ご支持の輪をさらに広げてください」と八人の党候補全員必勝を訴えました。

 両会場あわせて千三百人となった聴衆を前に志位氏は、イラク戦争を支持して平和世論を敵視し、医療費値上げをはじめ四兆円を超える国民負担増を押しつける自民、公明など「平和、暮らしを破壊する勢力にきびしい審判をくだそうではありませんか」と訴えました。

 志位氏は、「全国の自治体は『オール与党』で福祉切り捨てをやっていますが、高知県は橋本県政で違った流れになっています」とのべ、橋本知事の非核港湾条例の提案や、米軍機の低空飛行訓練反対、有事法制への批判、減反押しつけ反対、合併押しつけ反対などの前向きな変化は、党県議団が橋本県政にたいして「弾力的で原則的に対応してきたことともかかわってつくられています」と強調しました。

 党県議団の「かけがえのない値打ち」の第一として「同和行政の大転換をかちとりつつあること」をあげた志位氏は、党県議団が「解同」と行政との癒着によるヤミ融資事件を明らかにし、百条委員会で徹底追及した結果、二十六人を告発し、高知地裁で元副知事ら二人に有罪判決がでるところまで追い込んだ論戦を紹介しました。

 この「解同」問題の病気の根は深く、高知競馬場問題でも赤字の原因でも、警備・清掃が「解同」系業者に独占され、高額の費用が払われていたことを党県議団が明らかにし、疑惑究明の先頭にたつ日本共産党の姿を浮き彫りにしました。  第二の値打ちは「県民の福祉と暮らしの要求をになって県政を動かしてきた」ことです。志位氏は、前回六人に躍進した党議員団が議案提案権を獲得し、三歳未満児の医療費を無料にする条例案を提案したことに、「百二十年の県議会の歴史のなかで共産党六人になって初めてのことだ」と地元紙も紹介するなど、画期的なものだったことを明らかにしました。

 第三の値打ちは、「是は是、非は非」の立場で、橋本知事の施策のいいところは評価し、間違ったところはきびしく批判してきたことです。競馬場の赤字に税金を注ぎこむ一方で、重度障害者医療費の切り捨ては冷たいと追及したことに橋本知事は、「競馬場と比べるとほんとに胸が痛む」と答弁したことを紹介。この問題はまだ決着しておらず、「福祉後退を許さない共産党の議席を必ずのばしてください」と力説。「日本共産党の議席は希望ある変化をすすめる確かな保証です。どの問題でも共産党の値打ちが光っています」とのべ、日本共産党の躍進の訴えに大きな拍手がおきました。


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